ビジネス実務マナーチェック!…26
「ビジネスマナー」は、社会人が企業で働くうえで必要とされるマナーの総称。
相手に対して「不快な思いをさせない」「迷惑をかけない」ために必要不可欠なビジネスマナー。
あなたはどのくらい知っていますか?
リス太くんと一緒に「ビジネス実務マナーチェック!」で問題を解きながら、ビジネスマナーを身に着けていきましょう!
ケース① 新人研修
K君は、入社後の春に新人研修で教えてもらった事を、メモに残しました。
次の中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- 仕事には、多少丁寧さを犠牲にしても期限に間に合わせなければならないこともある。
- いくつかの仕事を指示された時は、優先順位は自分で判断せずに指示した人に確認する。
- 仕事で指導された事は、書き留めて覚えるようにし、同じ指導を何度もさせないようにする。
- 一度に多くの仕事を指示されても、多少無理をすればできそうなら、何も言わずに引き受けるとよい。
- 仕事のミスを注意されて謝る時は、一生懸命やったことははっきり言うようにした方がよい。
ケース② 訪問先での話し方
明日、先輩と一緒に取引先を訪問するK君は、話し方について注意することを教えてもらいました。
次の中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- 自分より年齢が下の人にも敬語で話すこと。
- 新人と思われないために、難しい言葉を選んで話すこと。
- 相手から気さくに話かけられても、くだけた調子で話さないこと。
- 誤解が生じないように、言葉を選んで話すこと。
- 顔なじみになっても、なれなれしい話し方はしないこと。
ケース③ 取引先への訪問心得
K君は、明日先輩と同行し取引先へ商談に行くことになりました。
次は、K君が先輩から教えてもらった訪問先での心得です。
中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- 面識がない人を紹介されることもあるので、名刺が切れていないかあらかじめ確認しておくこと。
- 約束の時間より早く着いてしまった場合、30分程度ならそのまま訪問してもよい。
- 応接室で待っている間に、用意してきた資料を机上に準備し、カバンは足元に置くこと。
- 相手が入室したら、それまで座っていても立ち上がってあいさつをすること。
- お茶を運んできてくれた人には、言葉でお礼を言うか、会釈程度の例をすること。
回答・解説
仕事をする上で求められるのは「成果(出来)」だけです。一生懸命やったとしても、ミスをしてしまっては意味がありません。ミスを謝る時に一生懸命やったと言うように教えたのは不適当ということになります。
新人のK君にとって、業界の人たちはみんな先輩です。したがって、話し方の注意は目上の人を立てた話し方をする、などが適当となります。新人と思われないために、難しい言葉を選んで話す、などを教えたことは、見当違いで不適当ということになります。
A.面識がない人を紹介されることもあるので、名刺が切れていないかあらかじめ確認しておくこと。:YES
訪問先では、いつも商談をしている人の他に、その上司や同僚など様々な人がいます。そのような人たちに会った時、名刺が切れていると名前や顔を覚えてもらえない可能性もあります。出かける前には名刺が切れていないか確認しましょう。
B.約束の時間より早く着いてしまった場合、30分程度ならそのまま訪問してもよい。:NG
「約束がある」とは、その時間に行くと相手に伝えていて、既に了承を得ているということ。訪問先の人は、その時間まで仕事をしているなどの都合があるのだから、早ければ逆に迷惑、ということもあります。早く着いた時に30分程度なら訪問しても構わないなどは不適当ということになります。早く着いたとしても5分程度が適当と言えます。
C.応接室で待っている間に、用意してきた資料を机上に準備し、カバンは足元に置くこと。:YES
商談相手は、このあとも業務が控えていることを配慮し、すぐに商談にとりかかれるように準備をしておきましょう。また、持参したカバンは、底が汚れていると考えられているため、汚いものを机上や椅子に置くことは相手に失礼、マナー違反とされています。椅子の背中側やひざの上に置くことは避けましょう。
D.お茶を運んできてくれた人には、言葉でお礼を言うか、会釈程度の例をすること。:YES
商談相手を待つ間にお茶を出されることがよくあります。お茶を運んでくれた人は、商談相手と同じ部署の人であることがほとんど。言葉でしっかりお礼を言う、もしくは会釈などで感謝の気持ちを伝えるのがマナーです。
E.相手が入室したら、それまで座っていても立ち上がってあいさつをすること。:YES
商談相手が歩きながら立って入室したのに、訪問した側のK君たちが座ったままなのは、明らかにマナー違反。商談の時間を割いていただいたのだから、サッと立ってあいさつをしましょう。
よって、【B】が不適当