コミュニケーション「好きな音楽は?」/認知行動療法講座「問題解決の準備」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「好きな音楽は?」です。
皆さんに好きな音楽を発表して頂きました!
初対面の人と話すときに共通の話題を見つける内容として音楽ネタは良いですよね!
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- アニメやギャグ漫画の曲
- ロックやヘビメタ
- 小田和正や80年代曲
- クラシック
などなど
皆さん頻繁に聞く曲を教えてくれました!
アニソンを皆さん聞いているのが意外でしたね~
初対面の人との会話に困らないためにも音楽ネタを一つか二つ持っておくのは良いかもしれませんね!
認知行動療法講座
前回は、サンプルを用いて第6のコラムを作る練習をしました。
コラム法についての説明が一通り終わったところで、今回からは問題を解決するため、行動することについての話をしていきます。
問題解決の準備
前回まで、コラム法を使い考え方を変える方法を学んできました。
コラム法で認知を変えるだけでもネガティブな気分の低減には効果がありますが、頭の中で作っただけの今までと違う考え方はそれ自体を信用することが難しいため、簡単には定着しません。
考え方を変えるためには必ず、その考えに基づいた経験が必要になります。
道の途中に犬がいて嚙まれるかもしれないと考えていたところを、ちゃんと繋がれているし、ここで噛まれてけがをしたといった話を聞いたことがあるわけでもないと考えるだけでも、いくらかは恐怖が薄れるでしょう。
しかし、「噛まれないで通れる」ということを信じられるようにするためには、実際にその道を一度通ってみるしかないのです。
この例のように、問題を解決する能力を伸ばしていく方法を考えていきたいと思います。
問題解決までの流れは、以下の5段階に分けられます。
問題の明確化
いざ問題が起きたとき、私たちは自分の感情に押し流されて、具体的な問題が見えなくなってしまいます。
「困った」「どうしてこんな目に合わないといけないんだ」「自分にはどうしようもない」
このようなことを考え、輪郭がぼやけている問題を漠然と眺めている間は、残念ながらその問題を解決することはできません。
問題を解決するためには、必ずその問題を明確化し、「なにが問題で」「どうなれば解決なのか」をはっきりさせる必要があるのです。
ブレインストーミング
ブレインストーミングとは、できるだけ頭を自由にして、思いつくままにアイデアを考えていくという手法です。
本来は集団でアイデアを出し合う際に利用する技法なのですが、一人でも行うことができます。
「①問題の明確化」で出てきた問題に対する解決方法を、できるだけ多く上げていきましょう。
ここで重要なのは、浮かんだアイデアに筋が通っているかどうか、実現可能かどうかといった判断をその場で下さないことです。
ストレスがかかっているときには冷静な判断がしづらく、その場では荒唐無稽に思えたものが、実際には最も有効なアイデアであったということもあり得るのです。
解決行動決定
ここで初めて、「②ブレインストーミング」で考えたそれぞれの方法の、長所と短所を考えます。
それを実行するまでにどのような障害があるか、実際に実行したときにどのような問題が出てくる可能性があるのか、また逆に、その方法を使った場合に、問題が解決される可能性がどの程度あるのか、ということを考えていきます。
大事なポイントは、「最も効果的に問題が解決できる方法」ではなく、「最も実現が容易で、なおかつ問題解決につながる可能性がある方法」を選択することです。
なぜならば、「これさえできれば問題は一気に解決する」といった方法は、多くの場合実行が難しい傾向にあるからです。
悩みがあるが解決しないという状況を分析してみると、実現が可能な方法ではなく、実現するのは難しいが、できさえすれば一気に問題が解決するような方法にだけ目を向けて、「これは解決が不可能だ」と捉えてしまっている、という状況がとても多いのです。
実行
解決行動として決定したものを、実際にやってみます。
この項目については、以降の講座で「アクションプラン」として詳しく説明します。
最終評価
実行して終わりではなく、実行の結果わかったことや変化したことなどを評価、分析します。
これについても、「アクションプラン」で説明します。