ワークショップ「イタリアンレストラン新店舗の企画」/自己分析「4つの基本的構え」

ワークショップ「イタリアンレストラン新店舗の企画」

ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。

発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。

また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になりますよ。

今回のテーマは「イタリアンレストラン新店舗の企画」です。

以下のような背景のもと、新しくオープンする予定のイタリアンレストランの企画を任されました。

どのような店舗にするのが良いでしょうか。

〇情報
・店舗のスペースは広め
・予算はあまりかけられない
・他にも1店舗運営しているのでノウハウはある

〇背景
・イタリアンは日本食生活に定着しており人気がある
・出店予定地は競合が多い
・競合店は安価なレストランから高級店まで多彩

利用者さんに考えてもらいました!

このテーマについての利用者さんの意見

  • シチリア島の郷土料理に特化して味とインパクトで勝負する
  • バイキング形式でピザなどが冷めてしまわないように気を付けて営業する
  • メーカーと提携してワイン等の販売を行うほか、昼間は料理教室に使う
  • 仕事帰りのサラリーマンをターゲットに、昼間はカフェ、夜はワインや軽食を出す

今回は背景が設定してあったので、その背景を活かして考えられている意見が特によかったですね。
自由に企画をするのは楽しいですが、そこに「なぜそのようにするのか」という理由が含まれることで一気に説得力が増しますよ!

自己分析講座

前回まで、「13の禁止リスト」についての紹介をしてきました。

今回は新たに、4つの基本的構えについての紹介をしたいと思います。

4つの基本的構え

人は誰でも、「基本的構え」と呼ばれるものを持っています。

基本的構えとは、「世界のとらえ方」、あるいは「人生の土台」と呼べるものです。

これは4つに分類され、どの構えを持っているかによって人との関わり方に大きな影響を与えます。

基本的構えは子供の頃に形成されるものであり、そこで大きな影響を与えるのはやはり両親との関係、そして「禁止令」です。

禁止令を獲得していく中で、「OKなもの」「NGなもの」を把握していき、それが基本的構えとなります。

1.「私もOK、あなたもOK」の構え

自分も他者も肯定する構えです。

親から適度な禁止令を受けたために、自分に自信を持ちつつも他者を否定するのでもなく、自分の望む方向に人生を進めやすい構えであると言えます。

自分のことも、他人のことも尊重できるため、他人の気持ちに素直に共感することができますし、自分に自信があるため前向きで、ちょっとくらい失敗しても落ち込みません。

2.「私はNG、あなたはOK」の構え

自分に対しては否定的だが、他人に対しては肯定的な構えです。

この構えは、受験の失敗など、親の過大な期待に応えられなかった体験などから作られていることが多いでしょう。

敗北の体験を通して、「自分は能力がない」「ダメな人間だ」という考えを作ってしまっています。

そのため、自己評価が低く、あらゆることをマイナスに捉えてしまう傾向があります。

一方で他者のことは肯定する構えなので、せっかく仕事で結果を出しても「あの人のほうが優秀だ」などと考え、満足感や達成感を得ることができません。

3.「私はOK、あなたはNG」の構え

自分のことは肯定するが他者のことは否定する考え方です。

過保護に育てられた場合に作られやすく、自己中心的であったり、他者に対して支配的に振舞ったりする傾向があります。

自分の考えに合わないものや、意見の合わない相手を受け入れられず、無理矢理自分の思うように変えようとする、といった行動となって現れます。

また、他者の成功を認められず、成功している人の欠点をあげつらったり、弱いものいじめをして憂さを晴らそうとしたりする場合もあります。

4.「私もNG、あなたもNG」の構え

もっとも生きづらさを抱える可能性の高い構えです。

自分のことは認められないが他者についても信頼できないため、すべてを否定してしまい、安心感を得ることができません。

この構えは、幼少期に無条件に自分を受け入れてくれる存在がいなかったことによって作られ、人間関係の濃淡が極端になってしまいます。

 

restart_banner