コミュニケーション「現在気になっているニュース」/認知行動療法講座「メリット・デメリット分析」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「現在気になっているニュース」です。
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- これからはじまるサッカーの試合
- オリンピックの開催の有無
- 有名人の病気の告白
- 好きな体操選手が落選してしまっていて残念だった
などなど
皆さん興味沸く話題を発表して下さいました。
どれも今後が気になりますね。
認知行動療法講座
前回は、早期不適応的スキーマの紹介をしました。
今回は、スキーマを修正する方法のひとつとして、メリット・デメリット分析の紹介をします。
メリット・デメリット分析
スキーマを修正する方法は様々あり、スキーマの内容によっても使いやすい方法が変わってきますが、どのようなスキーマにも使える方法として、今回は「メリット・デメリット分析」を紹介します。
メリット・デメリット分析は、スキーマに限らず、自分の考えや行動を見直したいときなどにも役立てられる分析方法です。
その名の通り、分析したいものが持つメリットとデメリットを書き出していき、それを比べることで決める、という分析なのですが、スキーマについて使う際にはひとつ大事なポイントがあります。
それは、デメリットが1つでもあるのであれば、そのスキーマには見直しの余地があるということです。
これまでにもお伝えしてきた通り、スキーマは幼いころから形成され、長年当たり前の前提として抱えてきたものです。
そのため、デメリットが中々思いつかないということもあるかもしれません。
しかし、どんなにささいなことであっても、デメリットと思われることがあれば、迷わず記入するようにしてください。
時間がかかっても、デメリットのない、より柔軟で前向きなスキーマを考えていきましょう。
メリットとデメリットが挙げられたら、メリットはできるだけそのままに、デメリットのない考え方を探します。
コツとしては、元々のスキーマでは「こうでなければいけない」となっていた部分を、「こうなることが望ましいが、そうでない場合もある」といったように、幅広く汎用的な表現に変えていくことを意識してみると良いかもしれません。
メリット・デメリット分析の例
スキーマ:すべてを完璧にこなさないといけない
メリット
・職場でも家庭でもあらゆることに手を抜かず、良い結果を出すことに繋がる
・周囲から「優秀な人」「努力家」などの評価を得られる
デメリット
・すべてを完璧にこなすことは現実には不可能なので、常に自分を責め、落ち込むことになる
・一日のうち、リラックスして過ごせる時間がまったくなくなる
・他人にも完璧を求めてしまう。同僚や夫がだらだらしているのを見ると、「自分はがんばっているのに」と腹が立つ
・いつもピリピリし、他人のミスにも不寛容になるので、「近寄りがたい人」と思われてしまう
新しいスキーマ
完璧な人間などいない。
よい結果を出すのに越したことはないが、ときには失敗したり、中くらいの結果であったりしてもかまわない。
それによって、私の価値が下がることはない。