コミュニケーション「リスタートを利用して変わったことや学んだこと」/認知行動療法講座「認知行動療法とは」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「リスタートを利用して変わったことや学んだこと」です。
今日のコミュニケーション講座ではリスタートを利用して変わったことや学んだことについて発表して頂きました!
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- 人の意見を聞き入れることができるようになった。
- SSTの選択理論が勉強になった。
- 精神的な余裕が持てるようになった。
- 自分と向き合えるようになった。
などなど
プログラムを通して変化された方が多かった様子ですね!
日々前進、時々後退して、一歩一歩進んでいきましょう!!
認知行動療法講座
前回までで、認知行動療法の一通りのプログラムが終了しました。
今回から、改めて初回に戻って解説していきます。
気持ちは考え方に左右される
さて、では改めて、認知行動療法の基底となる考え方について確認していきましょう。
私たちの目に映っているのは同じ世界ですが、実際には個人個人の”フィルター”を通すことでその世界を解釈しています。
目の前で起こる様々な出来事に対して、我々はその時々で自分なりの受け止め方、考え方をしているのです。
そして、「どのように考えたのか」というその考え方が、気分にも影響を及ぼします。
夜道で道に迷っている状況を想像してみてください。
こんなとき、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?
落ち込む?イライラする?不安になる?それとも落ち着いていられるでしょうか。
これらの気持ちの違いは、状況の受け止め方の違いによるものです。
「もっときちんと準備をしていたらこんなことにはならなかったのに」と自分を責めているのなら、落ち込んでしまうでしょう。
「道を聞いた相手が間違えていたんだ。あいつのせいで、こんな目にあっている」と他者を責める気持ちであれば、イライラが浮かんでくるのではないでしょうか。
「人気のない道だし、危険な野生の動物が近くにいるかもしれない」なんて想像をしたら、不安の気持ちが強くなります。
では、「今は周りに人気がないが、まったく人が住んでいない場所にいるわけでもない。次に人に会えた時に道を聞いてみよう」と考えていたならどうでしょうか。
過剰にネガティブな感情を浮かべることなく、冷静に行動ができるのではないかと思います。
このように、同じ場面であったとしても、その状況をどのように捉えているかによって、浮かぶ感情はまるで別のものになるのです。