就活SST「情報の階層を意識して把握する」

新聞読解「遺跡デザイン 魅力発掘」

以下、記事の要約です。

北海道・北東北の遺跡群が7月27日、ユネスコの世界文化遺産に登録された。
遺跡の移設には批判の声が多い。遺跡の場所は古代人がなぜそこで生活したかを示す重要な史料だからだ。
どこを変えるか、そのまま残すかのせめぎ合いが遺跡デザインの難しさだ。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 世界遺産に登録されるのは名誉なことだが、維持費などの捻出について考えなければいけない
  • 歴史を知る史料として、できるだけそのままにしておきたい
  • 天候の影響などで劣化してしまうため、古くからあるものを保存するのは大変だ
  • トイレなどを設置する際に周囲に溶け込ませるのはデザイナーの腕の見せ所だ

昔から伝わるものに手を加えるのは難しいことではありますが、後世にも伝わっていって欲しいですね。

就活SST

前回は、話を図解するテクニックについて紹介しました。

今回は、前回の続きとして、情報を階層化して把握するテクニックを紹介します。

情報を階層化する

前回の講座の中で、話を聞く時にはポイントを捉えて、図解すると良い、という話をしました。

ポイントを整理するためには、情報の階層化について知っておく必要があります。

本当に重要な伝えたいことと、些末な情報とを分けて考えることで、何を話しているかわからない状況を予防して、話の軸を見失わずに話せるようになります。

情報の階層は、その情報が意味する大きさによって決まります。

例えば、「自分の強み」についての話をするとしましょう。

あなたが思いついた自分の強みは、以下のものでした。

「約束を守る」「責任感」「任された仕事をやり通す」「まわりの人とコミュニケーションをまめに取る」「社交性」「笑顔で人と接する」

これらの6つのワードは、実は2つの異なる階層が混じりあっています。

「約束を守る」「任された仕事をやり通す」「まわりの人とコミュニケーションをまめに取る」「笑顔で人と接する」・・・これらの4つは、実際に自分が行う行動を表した言葉です。

それに対して、「責任感」と「社交性」は、それら具体的な言葉をまとめる役割を持つ、より大きな概念を表した言葉です。

これら2つの階層の言葉を同列に扱うと、話を理解しづらくなってしまいます。

そこで、これら2つの階層を明確に分けると、以下のような話し方になります。

「私の強みは、大きく分けて、〝責任感”と〝社交性“の2つがあります。まず責任感については、今まで、どんな仕事もやり通すことを信念に、一度も投げ出すことはありませんでした。また、社交性についても、意識的にコミュニケーションを取ることを心掛けており、笑顔がチャームポイントと言われます」

いかがでしょうか。階層を分けて話をすることで情報のまとまりが見えやすくなり、理解しやすくなりました。

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