コミュニケーション「自己紹介(趣味/得意なこと)」/認知行動療法講座「根拠と反証を見つける練習」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「自己紹介」です。

新しい利用者さんも増えてきましたので、「趣味」と「得意なこと」の2点について、自己紹介をしてもらいました!

今回の皆さんの意見はこちらになります!

  • プラモデルの作成
  • スポーツ中継を見ること
  • 映画鑑賞
  • グッズ集め

自分の意見を伝える方法や、報連相の仕方などももちろん大事なのですが、対人関係を良好に保つためには雑談も重要です。

趣味や特技を説明できるようになっておけば、相手との共通点を見つけることもしやすくなり、コミュニケーションが行いやすくなるでしょう。

認知行動療法講座

前回は、自動思考に含まれる認知の歪みから反証を見つける方法について紹介しました。

今回は、サンプルを用いて根拠と反証を探す練習をしていきます。

例題:上司に怒られた後、同僚が飲みに誘われているのに自分は誘われていない

状況
同僚と共に任されたプロジェクトにミスがあり、上司に指摘されてしまった。
その翌日、同僚が飲みに誘われているのを見たが、自分は誘われていない。

気分
1)無力感
2)自責感
3)落ち込み

自動思考
1)私はまたミスをしてしまった。どうして私は何をやってもだめなんだろう。
2)同僚は上司に飲みに誘われたのに自分は誘われていない。自分は上司に嫌われてしまったのだ。
3)同僚もミスをしていたが、大したものではなかった。しかし、自分は重大なミスを犯してしまった。自分は役に立たない人間なんだ。

これらの情報から、根拠と反証を探していきます。

根拠
まずはそれぞれの自動思考のうち、現実に即した根拠を探してみましょう。

1)「ミスをしてしまった」こと、またと言っている通り「以前にもミスをしたことがある」ことは事実です。
2)「同僚は上司に飲みに誘われたのに自分は誘われていない」ことは事実です。
3)「同僚も自分もミスをした」ことは事実です。

これらは根拠として挙げることができます。

反証
どの自動思考にも、根拠を挙げられていない部分が残っていますね。

1)「極端な一般化」や「心のフィルター」が含まれているので、「だめではなかった」例外や、見えなくなっている良かったことを探してみましょう。
「以前のプロジェクトで成功したこと」や、「新規プロジェクトに抜擢されたこと」などは、反証として挙げられそうです。

2)「結論の飛躍」の1つ「心の読みすぎ」が含まれているので、他の可能性を考えてみましょう。
「嫌われた」のではなく、「特定のグループにだけ声をかけている」のかもしれません。

3)「過大評価・過小評価」や「レッテル貼り」、「白黒思考」などが含まれているので、「起きたことを数値化してみる」ことと、「レッテル以外の部分に目を向ける」ことを意識して見ましょう。

「ミスはあったものの進行ペースには影響が出ていないので70点」といった具合に、ダメなところ以外にも目を向けることができれば反証になります。

 

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