就活SST「逆ピラミッドで誤解を防ぐ」

新聞読解「東京の偏差値、五輪後が勝負」

以下、記事の要約です。

東京五輪・パラリンピックが幕を閉じた。
都市として飛躍する起爆剤と期待されたが、8年前の招致決定以降、東京の都市力を示す「偏差値」は下がった。
経済分野の低迷が響いたほか、リサイクルなどお家芸とみられてきた環境分野も足を引っ張った。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 都市に偏差値があるなんて知らなかった。
  • メダルがリサイクルだったのには驚いた。
  • 環境分野に力を入れて欲しい。
  • オリンピックの開催は赤字だと思った。

次のオリンピックまでには課題を克服したいですね!

就活SST

前回は、相手に与える印象を大きく左右する「出会い頭の心配り」について話しました。

今回は、相手に誤解を与えない話し方である「逆ピラミッド」について紹介していきます。

誤解が生まれるメカニズム

会話の中で、ちゃんと伝えていたはずなのに誤って伝わっていた・・・という経験をしたことがある方は多いと思います。

このような「誤解」が生まれる原因はどこにあるのでしょうか。

大きな原因のひとつとして考えられることは、「聞き手の考えによってバイアスがかかる」ことです。

例えば、上司に対して「現状のままであれば7月に商品を出荷できる」と報告する場面を考えてみましょう。

この際、結論は最後に回して、「試作品の開発が遅れているため、その対処を行っている」というような背景から話したとしましょう。

この場合、結論に至るまでの間、上司はどのような結論に着地するのかをあれこれ想像してしまいます。

上司がもしも「商品の出荷が間に合わないのではないか」と心配していたなら、背景について聞いているうちに、「ああ、やっぱり遅れているんだ。いろいろと対処はしてくれているみたいだけど、よほどうまくいかない限りは無理だろう」などと考えてしまうかもしれません。

その結果、「うまくいけば7月とは言っていたが、実際にはもっと遅れるのだろう」という誤解を含んだ理解になることが考えられます。

反対に、この上司が「7月中の出荷は絶対だ」と考えていたとしたらどうでしょう。

「出荷を早めるための対策はどれも実行可能だ。必ず上手くいくだろう」と考え、「必ず7月中には出荷ができる」と、これまた誤解を含んだ理解になってしまうかもしれません。

このように、結論を最後に回すことは、聞き手に想像の余地を与え、その結果聞き手が持っていた考えによって結論が左右されてしまうのです。

逆ピラミッドで誤解を防ぐ

逆ピラミッドとは、言葉の通り逆さにしたピラミッドのことです。

つまり、一番上の段が巨大な四角の土台となり、一番下が尖った小さい石になります。

この段の大きさは、「話の重要度」を示しています。

話の最も重要な部分である「結論」を最初に話し、次に重要なことであるその「理由」や「原因」がそれに続きます。

以降も重要度の高い順に話を進めていき、話の発端や背景などは通常一番最後に話すことになります。

この話し方をすることで、最初から結論が決まっているために相手に想像の余地を残さず、続く話もその結論を補強する役割を果たすようになるのです。

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