コミュニケーション「1~10で好きな数字は」/認知行動療法講座「コラム法の復習」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「1~10で好きな数字」です。
数字には、人それぞれ様々なイメージがあります。
数字は、その表す数値の大きさとは別に、いろいろな場所でいろいろな使われ方をしているのを日常的に目にするものです。
そこで今回は、好きな数字を挙げてもらい、その理由を考え、発表してもらいました。
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- 8。とげとげしくなく、やわらかい感じがするから
- 6。誕生日の数字なので思い入れがあり、ラッキーナンバーだと思っているから
- 4。数字として好きなほか、日本では不吉なイメージがあるが、「よい」という意味合いにも感じ取れるから
- 7。ラッキーセブンということで、野球で七回が盛り上がることや、サッカーの背番号7番の特別感などから
今回も、見事に数字が分かれる結果になりました。
数字そのものを知らない人はなかなかいませんが、その数字に持つ印象は、一人一人の経験してきた人生によって違います。
そのような、自分にとってはどのようなものか、どのような印象を持っているのかを説明できるように練習していきましょう。
認知行動療法講座
前回は、7つのコラムについて説明しました。
今回は、コラム法の作り方を復習し、実際に自分自身のコラムを作成してもらいました。
コラム法の復習
前回、第6、第7のコラムを紹介したことで、一通りコラムの作り方の説明が終わりました。
続いて自分自身のコラムを作成してもらうのですが、その前にコラムの作り方を今一度復習してみましょう。
コラム法とは
コラム法は、柔軟な考えで現実に目を向けていくための物です。
怒り、悲しみ、不安など、ネガティブな気持ちが浮かんでくる時には、実は現実よりも悪い予想をしたり、思い込みによってネガティブな想像をしている場合が多くあります。
そこで、自分の考え(自動思考)に含まれる現実から外れた部分を見つけ、客観的な事実に基づいて状況を整理し直すことにより、ネガティブな気持ちを軽減することができ、その後の行動につなげやすくするのがコラム法です。
3つのコラム
第1のコラムには、コラム法で検証を行う、ネガティブな感情が浮かんできた状況を可能な限り詳細に書き出します。
第2のコラムには、その状況で浮かんできた感情を、その強さと共に書き出します。
第3のコラムには、その感情が浮かんできたのは自分がどのように考えていたからかを分析することで、自動思考を見つけます。
認知の歪みを見つける
自動思考が見つかったら、そこに含まれる認知の歪みを探していきます。
①白黒思考
②極端な一般化
③心のフィルター
④マイナス化思考
⑤結論の飛躍
⑥過大評価・過小評価
⑦情緒的な理由付け
⑧べき思考
⑨レッテル貼り
⑩自己関連付け
5つのコラム
第3のコラムで見つけた自動思考に対して、現実に即した部分と、思い込んでしまっている部分を切り分けていきます。
第4のコラムには自動思考を裏付ける事実である根拠を。
第5のコラムには自動思考と矛盾する事実である反証を書き出していきます。
7つのコラム
第6のコラムに入るのは適応的思考です。
第4のコラムと第5のコラムの内容を合わせ、現実に則し、柔軟な考え方を見つけてください。
第7のコラムには、新しい考え方を見つけたことによって感情がどのように変化したかを書き出します。
第2のコラムで挙げた、気分や感情が軽減されていれば、コラム法は成功と言えるでしょう。