祝日プログラム「悲しみへの対処」

祝日プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの祝日開所日!

祝日特別プログラムとして、悲しみの感情への対処についての課題に挑戦してもらいました。

悲しみへの対処

悲しいとき、人は自分の置かれた状況を俯瞰しにくくなります。普段だったらもっと客観的に考えられる状況も見えなくなり、その結果本当は必要なサポートを求めなかったり、取るべき行動が取れなくなったりすることもあるでしょう。

悲しみは、「自分の大事なものを失った」とき、それを受け入れ、次の行動に移るために浮かんできます。

何かを大事にしようと頑張っていたのに、それを失ってしまう。できる限り経験したくないことですが、失うことを止めることはできなくても、悲しみの感情によって自分が失ったことに気づくことができれば、その原因を探り、対処することは可能になります。

悲しみを引き起こす原因となる「失ってしまった大事なもの」は、怒りの例と同じく以下に分けられます。

① 夢や理想
「自分がやりたいこととは違う仕事を指示された」「トップ変更で望まない方向にビジョンが変更された」など

② 仕事
「担当していたプロジェクトを途中で離れなければならない」など

③ 周囲からの評価
「仕事をしても誰からも評価されない」「ちょっとしたミスで激しく責められた」など

④ 才能や能力
「やりたいことをやるための能力が足りないと気づいた」「同僚よりも劣っていると感じた」など

⑤ 時間
「忙しくて家族や友人と過ごす時間が取れない」「自分がやりたいことに費やす時間がない」など

⑥ 関係
「仲の良かった上司の異動」「単身赴任で家族と離れて暮らす」「離婚や別れ」など

⑦ 健康
「体調を崩した」「無理が利かなくなった」など

⑧ 価値観
「会社や上司と価値観が合わず、否定された」など

⑨ 結果や成果
「一生懸命やっても、なかなか結果や成果に結びつかない」など

なくしたものを取り戻すには

自分の状態をキャッチできたら、次は、その大切なものが「すでに失われてしまって取り戻せない」のか、「取り戻せる可能性がある」のかを考えましょう。

それが取り戻せないものであるならば、悲しみ、時間をかけて受け入れて、次に繋げていくしかありません。
しかし、まだ取り戻せる可能性があるのであれば、取り戻すための行動を起こしていきましょう。

行動を起こすときは、以下の3ステップを意識して見てください。

①なくしたものを特定する
悲しみが浮かぶ原因となった、なくしてしまった大事なものは一体なんでしょうか。
1ページ目の9種類の大事なものの例を参考に考えてみてください。
複数あてはまる場合もあります。

②取り戻すためにできる行動をリストアップする
①で見つけた大事なものを取り戻すためにできる行動をリストアップします。
誰かがなんとかしてくれるのを待つのではなく、自分に取れる行動を考えることが大切です。

③優先順位をつけて、順番に実行する
②でリストアップした行動を、以下の基準で評価します。
なお、評価した上で優先順位が付けづらい場合は、実行可能性が高いものを優先してください。

 

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