就活SST「”浦島太郎”を逆ピラミッドにしてみる」

新聞読解「新首相の初舞台 所信表明」

以下、記事の要約です。

自民党の岸田文雄総裁は首相に就任すると所信表明演説に臨む。

政治理念や取り組みたい政策を説く。

首相としての初舞台は印象に残りトップリーダーとしての「説明力」も試される。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 良いイメージを定着する機会。
  • 所信表明は実現可能な公約が良い。
  • 実現できたのかどうか振り返って欲しい。
  • 国民の気持ちを汲んで頑張って欲しい。

今後の日本をどうやって立て直していくか、期待したいですね。

就活SST

前回は、伝えたい内容の詳細である「細目」で使えるテクニックを紹介しました。

今回は、”浦島太郎”の物語を用いて、実際に逆ピラミッドの話し方に並べ替えてみます。

“浦島太郎”を逆ピラミッドにしてみる

今回は練習のため、”浦島太郎”を題材にして、ニューススタイルの逆ピラミッドにしてみたいと思います。

浦島太郎はおとぎ話なので、元の話は当然ながら、起承転結に合わせて進んでいく、物語スタイルの進行になっています。

大まかなあらすじを書くと、以下のようになります。

むかしむかし、浦島太郎は、子どもたちにいじめられている亀をかわいそうに思って助けてあげました。

太郎は、助けた亀にお礼として竜宮城に案内してもらい、そこで乙姫様の歓待を受けました。

竜宮城での楽しい時間が過ぎ、太郎が故郷に帰りたいと言うと、乙姫様は「決して開けてはいけません」と言いながら、玉手箱を手渡しました。

太郎が故郷に戻ると、知っている人は誰もいませんでした。寂しくなって玉手箱を開けると、煙が出てきて太郎はおじいさんになってしまいました。地上では、竜宮城よりもずっと早く時間が経っていたのでした。

リード文を作ってみる

リード文を作るときは、以下の要素を意識して見てください。

①100~200文字くらいの一段落の文章
②その中で、物語の重要事項(事柄と出来事)を述べる
③その中で、結論を最初に言う
④5W1Hの回答を述べる
⑤5W1Hの回答を活用し、全体の話を簡潔にまとめる
⑥必要と思われる場合は、背景、発端、進展などの情報も簡潔に入れる

これに沿って作ってみると、浦島太郎のリード文は以下のようになります。

【リード文】
昔々、漁師の浦島太郎は、助けた亀に連れられて海底の竜宮城に行き、乙姫様の歓待を受けました。
故郷が懐かしくなり、3年後に故郷の浜に帰り、乙姫様が開けてはいけないと言って手渡した玉手箱を開けると、中から白い煙が出て老人になってしまいました。
太郎が竜宮城で過ごした日々は3年でしたが、地上では700年が経っていたのです。

逆ピラミッドと物語スタイルの違い

浦島太郎を逆ピラミッドで書くと、物語そのものとしての面白さは薄れてしまいますが、話の筋や、話に出てくる事柄、背景などは頭に入りやすくなったのではないかと思います。

これが、誤解のない話し方において重要なポイントになります。

短時間で必要な情報を伝え、誤解を防ぐ逆ピラミッドと、先の展開がわからず、時間をかけて情報が追加されていく物語スタイルは、どちらが優れているといったものではなく、場面や目的によって使い分けることが重要です。

逆ピラミッドの浦島太郎の細目はここでは紹介しませんが、時間があればぜひ挑戦してみてください!

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