コミュニケーション「採用するならどんな人物か」/認知行動療法講座「スキーマに気づく」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「採用するならどんな人物か」です。

今日のコミュニケーション講座では、

人事担当者の側になってどんな人物を採用するのか考えて頂きました!

沢山の採用されるポイントがありどれも大切な事だと改めて理解ができました。

今回の皆さんの意見はこちらになります!

  • 身だしなみ、清潔感が大事
  • 時間を大切にする人
  • 第一印象
  • コミュニケーションが得意な人

などなど

お仕事によって必ずしも必要ではないかもしれませんが、どれも採用するポイントで抑えておきたいところですね!

引き続きリスタートの講座では相手側の気持ちも理解して取り組んで頂いていきます。

認知行動療法講座

前回、アクションプランを立て、行動を起こす方法について考えました。

今回からは、考えの根本であり、自動思考を決める大元となっている考えである「スキーマ」について紹介していきます。

スキーマに気づく

コラム法で見つけた自動思考は、「ある特定の場面で浮かんだ無意識の考え」といったものでした。

これに対してスキーマは、より根本的な考え方。言い換えるなら、「人生観」や「人間観」といったものです。

自動思考がその場で起きたことに対して抱く考えであり、場面によって違うのに対し、スキーマは自分の中の当たり前として固定化されています。

これは、今までの様々な体験から作られてきた個人的な思い込みであり、どのような自動思考が浮かぶのかを決めているのもスキーマです。

例を1つ挙げてみましょう。

あなたは、他人から好意的な態度で接された場合、どのように感じますか?

「いい人だな」とか、「仲良くなれそうだ」なんて思って嬉しくなるでしょうか?

代表的なスキーマの例として、「自分は人から愛されない」というものがあります。

このスキーマを持っている人の場合、他人から好意的な態度を取られると、以下のように考えます。

「きっと立場上ああするしかなかったんだ」「この人は嘘をついている。何か企んでいるに違いない」

スキーマとなっている「自分は人から愛されない」ということが、この人にとっては「絶対の真実」「当たり前」になってしまっているため、その前提で物事を判断してしまうのです。

しかし、このように捉えてしまえば、自分に対して好意的な人に対しても苦手意識を持ってしまいますし、それは態度にも表れてしまうため、結果として好意的に接してくれていた人もだんだんと離れていってしまうことになるでしょう。

それを見たら今度は、「やっぱり私は愛されないんだ」と自分のスキーマが証明されたように感じることでしょう。

結果として、「他者から好意的に接された」という記憶は残らず、「嫌われてしまった」という記憶だけが残ることになります。

そうなれば、「自分は人から愛されない」という考えはますます強固なものになってしまうことが容易に想像できるかと思います。

このように、ネガティブなスキーマは人の記憶を悪いほうへと歪ませてしまい、落ち込みや不安、イライラと言った感情を引き起こしやすくします。

「自分はいつも失敗ばかり」「他者と関わるといつもひどい目に合う」なんて考えを持ってはいませんか?

それはきっと、悪いことしか起きていないのではなく、「悪いことしか見ておらず、覚えていない」のではないでしょうか。

 

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