コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「認知行動療法について知る」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になるニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- オミクロン株の感染について
- コンカフェのぼったくり被害
- 今年を表す一文字が金
- これからの入場制限について
どちらも今後気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も必要かもしれませんね!
認知行動療法講座
認知行動療法についての話が一通り終わったので、今回から、プログラムでは初回に戻り、復習していきます。
コラム法やスキーマなどについては、引き続き利用者さん個々人をサポートしながら、個別活動の時間で続けています。
認知行動療法について知る
改めて、認知行動療法とはどういうものか、説明していきます。
認知行動療法は、その名の通り、「認知」と「行動」に働きかけることによって、ストレスを軽減したり、怒りや悲しみといったネガティブな感情に対処するものです。
また、問題の解決のために行動を起こしたり、必要以上にネガティブな感情が浮かんできてしまうことを避ける、といったことを目指します。
これらを実現するために重要なのが、「どのように考えるか」「どんな行動をするか」「どんな気持ちか」「身体に起こっている反応」の4つは、相互に関連しあっている、という考え方です。
たとえば、犬を見て怖いと思った、という場面。
この時、怖いと思った原因は、「犬を見たこと」にあるのでしょうか?
同じ場面であっても、その犬を見た人が、「可愛いな、撫でてみたいな」なんて考えたとしたら、怖いと思うより、むしろ嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。
「怖い」と感じたのは、「噛まれるのではないか」といったような想像をしたことが原因であると考えられます。
このように、「犬がいる」という状況が同じでも、人によってそれをどう受け止め、考えるかが異なり、それによって浮かんでくる感情も違ってくるのです。
また、怖いと感じれば距離を取ろうとするが、可愛いと思ったら近づこうとする、というように、行動に対しても影響を及ぼします。
とはいえ、決して「怖い」と感じることが間違っていると言いたいわけではありません。
恐怖とは自分の身を守るための感情であり、事実、可愛いと思って近づいたら噛みつかれてケガをしてしまった、ということもあり得るのです。
重要なのは、”必要以上に”ネガティブな感情を作ることをやめること。
たとえば、犬はいるものの、家の敷地から出てこられないように囲われており、しっかり繋がれている、という場所があったとしましょう。
この道を通るのが怖いので、避けるために駅まで毎日10分も遠回りをしているとしたらどうでしょうか。
「しっかりと管理されているので、この道を通っても噛まれることはない」と考え方を変えたほうが、結果的に自分にとって良い結果になるかもしれません。
物事を受け止め、考えるときに、悪い方向に曲げてしまっている部分を見直し、必要のないネガティブな感情を軽減することを目指しましょう。