コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「アクションプランを建て、実行に移す」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になるニュース」についてです。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 「スナネコの赤ちゃん」を見に行きたい
- 地震による電力不足
- 身近で節電できること
- サイバー犯罪の対策について
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、適応的思考を試し、受け入れていくための「行動」について話しました。
今回はその続きとして、行動を決定してから実際に行動を起こし、その評価をするまでの「アクションプラン」について話しました。
アクションプランを建て、実行に移す
問題を解決するため、前回は問題を明確化してブレインストーミングで解決のアイデアを出し、方法を決定する流れについて説明しました。
今回は、方法を決定してからの流れについて、詳しくやっていきます。
行動を起こす際には、以下のワークシートを参考にしてみてください。
・行動目標と試したい考え
前回問題を明確化したときに決めた、行動を起こすことによる目標を書き出してください。
また、その行動を起こすことによって試すことができる考え方(適応的思考)もわかるように書き出しておきます。
・アクションプラン
行動の内容をできるだけ詳細に書いておきましょう。
やることが具体的であればあるほど実行しやすくなるので、可能な限り詳しく書いておいてください。
・開始予定時期
その行動をいつ起こすかを具体的に決めておきましょう。
アクションプランを建てて起こす行動は、問題に立ち向かうものや、元々の自動思考に反するものとなるため、心理的な抵抗が強いことがほとんどです。
そのため、”いつやるか”が決まっていないと、先送りしてしまいやすくなるのです。
・予測
行動を起こす中で、起こりうる状況を予想しておきましょう。
事前にイメージしておくことで、「どうなるかわからない」という不安を和らげ、実行しやすくなります。
・予想される問題
予測の中で、問題として起こり得ることをイメージしておきましょう。
問題の解決に抵抗があるということは、イコール、何かしらの障害があると予測しているということです。
その内容を具体化しておく必要があります。
・問題が起こった時の対処法
問題が起きてしまったとき、どのように対処をするかを決めておきます。
事前に、「このような問題には、こう対処する」とイメージを固めておくことが、安心して行動を実行に移すコツです。
・行動結果
ここから先は、実際に行動してから書き込んでいく項目です。
行動の結果何が起こったか、あとから振り返っても把握できるように、詳細に書いておきましょう。
・新しい考えの確信度
今回の行動で試した適応的思考を、どれくらい信じられるようになったのか、パーセンテージで記入してください。
人の考え方は、行動の結果によって変わっていくため、行動がうまくいけば、適応的思考としてコラム法で作った考え方が、だんだんと受け入れられるようになっていきます。
・この行動から学んだこと
行動の結果、学んだことは何でしょうか。
行動がうまくいったなら、どのように成功したのか、という知識や経験は、以降また別の問題が出てきた時の解決に役立てることができるでしょう。
行動が失敗してしまった場合でも、やってみてわかったことを書き出しておくことで、続いてより有効な行動を選ぶことができるようになります。