コミュニケーション「自分を動物に例えると」/認知行動療法講座「認知の歪みをチェックする」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「自分を動物に例えると」です。

本日のコミュニケーション講座では自分を動物に例えて紹介してもらいました。

自分の特徴を把握していなければならず、さらに伝わりやすい例え方ができるかどうかの練習にもなりますよ!

  • ネコ。マイペースでのんびりとリラックスした生活を好むから
  • ヒョウ。普段はのんびりしているが狩りの時だけ機敏になることなどから、オンオフの切り替えや、効率的なところが似ている。
  • シカ。完璧主義者だが撃たれ弱いところから
  • リス。ご飯を口いっぱい頬張るところや身振り手振りが多いところから

様々な動物に例えて発表してもらうことができました!

どうしてその動物なのかを考えることは、どうすれば相手に伝わるかを考えるために役に立ちますね!

認知行動療法講座

前回は、最初の3つのコラムで見つけた自動思考に含まれる、認知の歪みのチェックについて話しました。

今回は、サンプルを使って実際に認知の歪みを見つける練習をしていきます。

認知の歪みをチェックする

3つのコラムで自動思考を見つけた後は、そこに含まれる認知の歪みを見つける必要がある、と前回説明しました。

以下のサンプルについて、どのような認知の歪みが含まれているか探して見ましょう。

同僚と共に任されたプロジェクトにミスがあり、上司に指摘されてしまった。その翌日、同僚が飲みに誘われているのを見たが、自分は誘われていない。

自動思考:私はまたミスをしてしまった。どうして私は何をやってもだめなんだろう。

この自動思考には、「極端な一般化」と「心のフィルター」の認知の歪みが含まれています。

ミスをしたことを”何をやっても”ダメと捉えるのは、極端な一般化に他なりません。

また、一つのミスに気を取られ、うまくいっているはずのことが何も見えなくなってしまっているのは心のフィルターの影響でしょう。

自動思考:同僚は上司に飲みに誘われたのに自分は誘われていない。自分は上司に嫌われてしまったのだ。

この自動思考には、「結論の飛躍」のうちの一つ「心の読みすぎ」の認知の歪みが含まれています。

同僚が誘われ、自分が誘われていないという上司の行動は実際に起こったことですが、上司の考えについては勝手に作り出してしまった思い込みです。

自動思考:同僚もミスをしていたが、大したものではなかった。しかし、自分は重大なミスを犯してしまった。自分は役に立たない人間なんだ。

この自動思考には、「白黒思考」「過大評価・過小評価」「レッテル貼り」が含まれています。

ミスがあったことから役に立たないと決めつけてしまうのは、0点か100点かの2つで物事を捉えてしまう白黒思考と言えます。

共に任された仕事の中で起きたミスを、自分のものは重大で、相手のものは大したものではないと捉えているのは、過大評価・過小評価である可能性が高いでしょう。

“自分は役に立たない”というのは、自分で貼ってしまったレッテルに他なりません。

 

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