コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「適応的思考を作る練習」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になっているニュース」です。

本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!

  • コロナ感染者数の増加
  • ヨーロッパの熱波の被害
  • セミの羽化のタイミング
  • ワクチン摂取4回目

いずれも今後も気になる内容でしたね!

引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!

認知行動療法講座

前回は、5つのコラムで作った根拠と反証を元に、自動思考に変わる適応的思考を作る方法について紹介しました。

今回は、サンプルを元に、実際に適応的思考を作る練習をしてみましょう。

適応的思考を作る練習

状況
同僚と共に任されたプロジェクトにミスがあり、上司に指摘されてしまった。
その翌日、同僚が飲みに誘われているのを見たが、自分は誘われていない。

気分
1)無力感 70%
2)自責感 70%
3)落ち込み 80%

自動思考
1)私はまたミスをしてしまった。どうして私は何をやってもだめなんだろう。
2)同僚は上司に飲みに誘われたのに自分は誘われていない。自分は上司に嫌われて
しまったのだ。
3)同僚もミスをしていたが、大したものではなかった。しかし、自分は重大なミスを犯してしまった。自分は役に立たない人間なんだ。

根拠
1)前にも一度、同じ仕事をしている最中にミスをしたことがある。
2)上司が自分の同僚を飲みに誘い、自分は誘われなかった。
3)同僚との作業中にミスをしてしまった。

反証
1)このプロジェクトが始まる前は、問題なく仕事をこなし叱られたこともなかった。
  新規プロジェクトに抜擢された。
2)特定のグループの人だけ誘っているのかもしれない。
3)ミスは双方の不注意で起こり、どちらが悪いというものでもない。
  注意を受けたところ以外は上手くいったし進行ペースには問題がない。
  ミスの分を差し引いても70点くらいの成果は出せている。

これらの根拠と反証から、以下の点を意識しつつ適応的思考を作ってみましょう。

・根拠と反証を1つに繋ぐと、あらゆる情報を考慮に入れたバランスの良い文になる。
・自分でなく、親しい友人などが全く同じことで困っているとしたら、どのようにアドバイスするか。
・自分が信頼する人であったら、この件についてどのような見方をするか。
・元の自動思考がすべて当たっていたとして、最悪のシナリオは?逆に最高のシナリオは? その間に位置する、現実的なシナリオは?

適応的思考

1)前にも同じ仕事でミスをしたことがあるが、このプロジェクトが始まる前は問題なく仕事をこなせていたし、何をやってもダメなら新規プロジェクトに抜擢もされないのではないか。
2)同僚が誘われ、自分が誘われなかったのは事実だが、嫌われたとする根拠はない。
  特定のグループの人だけ誘っているのかもしれない。
3)同僚との作業中にミスをしてしまったが、双方の不注意で起こったものであり、進行ペースにも問題はない。点数にするなら70点くらいはつけられる。

 

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