就活SST「選択理論でコミュニケーションを考える」
新聞読解「蚊の嗅覚 手を焼く鋭さ」
以下、記事の要約です。
人間のにおいを嗅ぎ分ける嗅覚の鋭さ故に、人類は長らく蚊との負の関係を絶てずにいる。
暖かい地域で流行し、発熱に苦しむデング熱やジカ熱の病原体はウイルスだ。
蚊に乗って人々の間を移ろい、刺し傷から体に入る。
このテーマについての利用者さんの意見
- 蚊に刺されやすい人と刺されにくい人がいる理由が1つわかった。
- 人が住んでいるところにも多く生息するので、危険性が高い
- ウイルスを媒介させないための研究を応援したい
- 嗅覚が発達していることを初めて知った
研究が進んで、蚊による被害がなくなってくれると良いですね!
就活SST
前回のSSTでは、逆ピラミッドを使っての返答を、実際に練習してみました。
今回からは、「選択理論」について紹介していきます。
選択理論でコミュニケーションを考える
今回は、コミュニケーションにおいて他者との関わり方を知るのに役立つ「選択理論」を紹介します。
選択理論で重視されるのは、「人は、自分以外の行動をコントロールすることができるのか」ということです。
選択理論においては、「人間の行動は、外的からの刺激に反応することで起こる」という考え方を”外的コントロール”、
「私たちの行動は内側から動機づけられている」とする考え方を”内的コントロール”と呼びます。
前者は、例えば「電話が鳴ったから受話器を取った」「赤信号だから止まった」「雨が降ったから落ち込んだ」といった考え方です。
これらは、一見すると正しいように思えます。
しかし、その状況において取り得る行動や浮かんでくる感情は、本当にそれで決まりなのでしょうか?
内的コントロールでは、外からもたらされるものはすべて”情報”に過ぎず、実際の行動はそれを受けた本人自身が決める、と考えます。
つまり、「電話が鳴ったという情報を受け取ったが、差出人の名前を見て出るのはやめた」「赤信号という情報を受け取ったが、車が来ていなかったので渡った」「雨が降っているという情報を受け取ったが、嫌だった予定が中止になったので嬉しくなった」といったようなパターンもあり得るのです。
外的コントロールは、言い換えれば「起きた出来事は、外部からの刺激の”せい”である」という考え方であるともいえます。
外的コントロールの考え方を持つ人は、失敗した人を怒鳴りつけることで次の失敗を防ごうとしたり、結果が出なかったことを責めることによって成績を上げようとしたりする場合があります。
また、舌打ちをする、といった行動も、「これは相手からの刺激のせいである」という考え方に沿った反応であると考えられます。
「自分の行動は誰か/何かのせいである」「私は他者の行動を変えることができる」というのが、外的コントロールの特徴なのです。
ところが、これらの考え方は、対人関係について、相手にマイナスイメージを与えてしまいます。
「自分以外のせいでこうなった」という前提の元行われる言動や、「相手を変えようとする」言動は、ほとんどの人にとって不快であるということに気をつけなくてはいけません。