コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「自動思考に含まれる認知の歪み」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- ガラケーが無くなる
- 生クリーム缶が気になる
- 動物もコロナに感染する
- 上野で毒展が楽しかった
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、認知を見直し、新しい考えを作るのに役立つ「コラム法」について説明しました。
今回は、無意識のうちに自動思考に含まれてしまっている、「認知の歪み」に注目していきます。
自動思考に含まれる認知の歪み
前回、3つのコラムを使って、自動思考を探す方法を紹介しました。
次の段階としては、見つけた自動思考を分析して、事実に基づいていること(根拠)と事実に反していること(反証)を見つけることになるのですが、そのまま挑んでも苦戦してしまうことでしょう。
そこで、根拠と反証に挑む前に、自動思考に含まれている「認知の歪み」を探すことで、思い込みによって事実と乖離してしまっている考え方がないか探してみましょう。
ネガティブな気持ちが浮かんでくる原因となった自動思考は、多くの場合、物事を実際よりも悪く捉えています。
他の人の気持ちをネガティブに予想したり、今後起きることを悪い結果で想像したりしていませんでしょうか。
自動思考は、自分がそう推測しているだけの、ただの”可能性”です。
実際に起きていることをそのまま受け止めず、ネガティブな予想へと捻じ曲げてしまうような考え方には、いくつかのパターンがあることがわかっています。
今回は、そんな”認知の歪み”を紹介していきましょう。
10種類の認知の歪み
①白黒思考
曖昧な状態を許容できず、物事すべてを白か黒かと極端に二分して考えてしまう。
②極端な一般化
1度や2度起こっただけの失敗・悪い出来事を、常に当然のごとく起きるコトだと思いこむ。
③心のフィルター
ものごとの良い部分をまるで意識できなくなり、悪いことばかりを思い出してしまう。
④マイナス化思考
良い部分を遮断する心のフィルターに対して、マイナス化思考は良いことを良いと考えられなくしたり、良いことを悪いことに置き換えてしまう。
⑤結論への飛躍
明確な根拠がないにも関わらず結論付けてしまう。“心の読みすぎ”と”先読みの誤り”に分類できる。
・心の読みすぎ
人の断片的な行動や発言で、その人がどう思っているかを決めつけてしまう。
・先読みの誤り
だれにもわかるはずがない将来を決めつけてしまう。
⑥過大評価・過小評価
自分の失敗や悪いところを必要以上に大きく、自分の成功や良いところを極端に小さく考える。
あるいは他人の場合はその逆に考える。
⑦情緒的な理由付け
その時の自分の感情に基づいて現実を判断する。
⑧べき思考
「こうするべきだ」「ああするべきではなかった」と過去を思い出して悔やんだり自分の行動を自分で制限したりする。
自分で考えた基準を絶対のものとして考える。
⑨レッテル貼り
自分や他人に柔軟性のないイメージを創り上げて、そのイメージを固定してしまう。
⑩自己関連付け
何か悪いことが起きると、それが自分に関係なくとも自分のせいであると責める。