コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- トルコの大地震
- ヤマト運輸の値上げ
- 郵便局窓口「昼休み延期」
- 三井住友銀行初任給アップ
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、問題解決のために実際の行動を起こす準備のため、"アクションプラン"について紹介しました。
今回は、どのような自動思考が浮かぶのかが決まる基準となる"スキーマ"について紹介します。
考えや行動に影響を及ぼすスキーマ
ここまで、コラム法の作成と、適応的思考を試すための行動について考えてきました。
色々な場面において、コラム法を利用して自分の自動思考を探していくと、だんだんとその中で共通する要素が見つかってくるのではないかと思います。
そういった、特徴的な考え方のクセのことを、認知行動療法では"スキーマ"と呼びます。
スキーマは、考えや行動パターンに対し、大きな影響力を持っています。
必ずしもスキーマが悪いものというわけではないのですが、自由な行動を妨げたり、マイナスの感情が浮かぶ原因となってしまったりするなど、ネガティブな影響を与えてしまうスキーマも少なくありません。
ある場面において、どのような自動思考が浮かんでくるのかを決めている判断基準は、実はこのスキーマです。
スキーマは、様々な体験をしながら生きてきた中で形成された個人的な思い込みと言えます。
例えば、「自分は人から愛されない」というスキーマがあります。
このスキーマをを持っている人が他人からとても好意的な態度を取られた場合、それはスキーマにそぐわないことなので、そぐうように受け取り方を曲げてしまいます。
その結果、「きっと立場上ああするしかなかったんだ」と言った具合にその出来事を割り引いて考え、記憶から除外してしまうのです。
一方で、スキーマにそぐう態度は受け入れやすいため、他人から冷たい態度を取られたときなどには「やっぱり私は愛されないんだ」とある種安心してしまい、その記憶を蓄え、さらにそのスキーマを強めていくことになるのです。