ワークショップ「大事にすべきは主力商品か新商品か」/自己分析講座「4つに分類される世界のとらえ方」
目次
ワークショップ「大事にすべきは主力商品か新商品か」
ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。
発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。
また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になりますよ。
今回のテーマは「企業が大事にすべきなのは、主力商品か新商品か」です。
企業の軸となるのは、人気が高く、売り上げにおいても中心となっているような主力商品です。
しかし一方で、新しい商品を開発していかなければ、時と共に需要が移り変わり、お客さんも離れていってしまいます。
企業が大事にするべきなのは、主力商品と新商品、そのどちらなのでしょうか。
このテーマについての利用者さんの発表
- 主力商品。企業の顔として覚えられるものであるから。
- 主力商品。安定した売り上げがないと、新商品の開発もできないから
- 新商品。さらなる発展のために必要だから。
- 新商品。主力商品の人気が低迷してしまったときには、新商品が柱になるから。
主力商品と新商品、どちらも大事なものであるからこそ、優先度を決めるためには考えなければいけないことがたくさんありますね。
自己分析講座「4つに分類される世界のとらえ方」
前回は、両親との関係から作られる、自分を縛る命令である「禁止令」について紹介しました。
今回は、その禁止令が集まることによって作られていく、世界のとらえ方についての話です。
4つに分類される世界のとらえ方
人はみな、「基本的構え」と呼ばれる4つに分類される「世界のとらえ方」を持っている・・・という考え方があります。
基本的構えは、いわば人生の土台と言えるものであり、人との関わり方に大きな影響を与えます。
前回紹介した「禁止令」を獲得していく中で、「OKなもの」「NGなもの」を把握していき、それが基本的構えとなります。
4つの分類を紹介しましょう。
1.「私もOK、あなたもOK」の構え
「この世に生きているものは、すべて価値がある」「自分が嫌なことは、他の人にやらない」など、自分も他者も肯定する構えです。
適度な禁止令を持つことで、自分のことも他人のことも尊重でき、他者の気持ちに共感できる一方で、他者の言動に惑わされずに自身の行動を決めることができます。
2.「私はNG、あなたはOK」の構え
「自分は大した人間ではない」「周りはみな素晴らしい人ばかり」と、自分に対しては否定的だが、他人に対しては肯定的な構えです。
失敗経験などから「自分は能力がない」と思ってしまっているため、チャンスを逃してしまったり、成功しても、「あの人に比べたら自分はまだまだだ」等と考え、成功体験を積むチャンスを自分でなくしてしまいます。
3.「私はOK、あなたはNG」の構え
いわゆる、「俺のものはおれのもの。おまえのものも、俺のもの」という構えで、自分は肯定するが他者は否定する考え方です。
十分な禁止令を持つ機会が得られず、自分の考えや望みは叶うものであると考えてしまうため、考えや意見の合わない相手を受け入れることができなくなってしまいます。
4.「私もNG、あなたもNG」の構え
「生きているのがむなしい」「人生なんて無意味だ」等と考えて、自分も他人も、すべてを否定してしまう、最も生き辛くなってしまう構えです。
この構えは、幼少期に無条件に自分を受け入れてくれる存在がいなかったことによって作られ、人間関係の濃淡が極端になってしまいます。
自分の殻にこもって一切の人間関係を拒否する人もいれば、すべてを完全に他者に依存し、誰かの考えをすべて信じ込み、その通りに動こうとするような人もいます。