コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「スキーマについての復習」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になっているニュース」です。

本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!

  • 新宿御苑の夜桜
  • 食中毒の季節
  • 猫型配膳ロボット
  • イルカが8頭打ち上げられる

いずれも今後も気になる内容でしたね!

引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!

認知行動療法講座

ここ1ヶ月ほど、祝日や出張講座などが続いていたので、「スキーマ」について、忘れてしまった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、スキーマの意味やその探し方について、復習していきます。

スキーマについての復習

スキーマとは、「自分の考え方の根本」「物事を選択するときの基準」となるものであり、「個人的な思い込み」でもあります。

日々の生活の中では、非常に多くの選択肢があります。

例えば社会人であれば、「朝起きるか」「朝食を食べるか」「歯を磨くか」「顔を洗うか」「出社するか」等々、いずれについても”自分で選んだ”選択であると言えるでしょう。

しかし、実際にはこの1つ1つを悩んで決めている人は、ほとんどおらず、日々のルーティーンとしてこなしているのではないかと思います。

このように、悩んだりせず、「当然こうするものだ」と物事を選択する基準となっているのがスキーマと呼ばれるものです。

スキーマがなければ、あまりにも多くのことを考えなければならず、日々の生活を満足に送ることも難しいでしょう。

しかし一方で、このスキーマが”自分が苦しむ選択肢”に繋がるものであるならば、それは大きな問題となります。

「私は人から愛されない」というスキーマを持つ人がいたとしましょう。

スキーマは、物事を考えるとき、常に前提となってしまいます。

そのため、このスキーマを持つ人が他者から好意的に接されると、自分が愛されることはないのだから、何か裏があるのだろうとか、そうやってだます気なのだろう、といったように考えてしまいます。

厄介なことに、他者の気持ちを除くことはできないので、実際にそう思われていなかったとしても、それを証明することはできません。

一方で、他者から冷たく接される体験をすると、「やっぱり自分は愛されないのだ」と再確認した気持ちになり、ますますこのスキーマを強めてしまいます。

自分にとって害を成すスキーマ(非適応的スキーマ)は、このように自分で気づくことが難しく、自然となくなるどころか、どんどん強まっていってしまうのです。

スキーマを変えるために

スキーマを「なくす」ことは難しいですし、望ましいことでもありません。

その代わり「変える」ことで、自分にとってより良い”思い込み”を増やしていくのが重要です。

自分に害を成すスキーマ、という言い方をしましたが、非適応的スキーマも、完全に害しかないわけではありません。

先ほど例に挙げた「やっぱり自分は愛されないのだ」というスキーマも、そう考えることで、誰かに冷たくされたり、親しい関係を作れなかったときの心の傷を和らげるために作られたと考えられます。

スキーマを変える時には、スキーマの内容を”和らげる”ことによって、そのメリットは残したまま、デメリットをなくすことを目指します。

一例ですが、「誰からでも愛されることは難しいが、自分のことを見てくれている人、考えてくれている人もいる」といったスキーマに変えることができれば、心を傷つけられないようにしながらも、親しい関係も築いていけるかもしれません。

 

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