コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「スキーマのメリットとデメリットを見つける」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 予約の取れないぬいぐるみ病院
- 塾は一ヶ所ではなく科目ごとに複数利用
- ファミリーマートのコミュニケーションツール
- ドラえもん板チョコアイス
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
今日の認知行動療法講座では、スキーマを変える方法として、スキーマのメリット・デメリット分析をやってみます。
スキーマを修正する方法
まず1度、スキーマを修正するための方法について復習してみましょう。
スキーマを修正するためには、以下がポイントになります。
①スキーマ通りに行動しないと、どうなると自分が考えているかを書き出す。
→それに従わなかったらどのようになるかを現実の行動を通して明らかにする。
②自分がよくする行動の中から、スキーマに反する行動や態度を取り出す。
→それはかならずしも予測するほど悪い結果にはならないということを行動を通して確認する。
これらのチェックする際には、以下についても同時に考えてみると良いでしょう。
・スキーマに非現実的な面がないかどうかについて考えてみる。
そもそも不可能なこと(すべての人間に好かれないといけない、など)をスキーマとしている場合があります。
・評価基準を書き出してみる。
明確な基準がないままに、ネガティブな判断を下している場合があります。
(「自分はダメな人間だ」と考える根拠を具体化できるか、など)
・スキーマのプラス面とマイナス面を書き出してみる。
今回メインで挑戦するものです。
・行動を通してスキーマに挑戦してみる。
コラム法で見つけた自動思考を行動によって変えるのと同じく、その根底にあるスキーマも、スキーマに沿わない行動を起こし、その結果を受け入れることで変えていくことができます。
・ほかの人の様子を観察してみる。
同じような状況になったとき、ほかの人がどう行動しているかを見ることで、自分の持っていない考え方や選択肢に気が付くことができます。
スキーマのメリットとデメリットを見つける
実は、自分に対してマイナスなだけのスキーマが形成されることはありません。
スキーマが形成されたということは、必ずそのスキーマが”必要になった”理由があります。
例えば、「自分は人に愛されない」というスキーマは、そう思っておくことで、他者に冷たい対応をされたときに深く傷つかないように自分の心を守るために作られたものであると考えられます。
しかし、そうして作られたスキーマは融通が利かないので、他者からの好意的な態度を受け取ることができなくなり、結果むしろ自分を追い詰めてしまっている、ということになってしまうのです。
スキーマのメリット・デメリット分析では、そのスキーマを持っていることによるメリットとデメリットを、思いつく限り書き出します。
そして、「メリットは可能な限りそのままに、デメリットを失くした考え方」がないか探します。
そんな都合の良い考え方があるのか?と思われるかもしれませんが、ほとんどの場合、極端に決めつけてしまっている部分を緩和することでこれを達成することが可能です。
先ほどの例であれば、「自分に対して攻撃的な人も中にはいるかもしれないが、そんな人ばかりではないし、好意的に接してくれる人もいる。」といったスキーマに変えていくことができれば、いざというときの心構えは残したまま、他者からの好意を受け取り、関係を築くこともできるようになるかもしれません。