就活SST「情報の”階層”を意識する」
新聞読解「老若男女集う 観光地に」
以下、記事の要約です。
小田急電鉄や京王電鉄による東京・下北沢エリアの再開発が完了してから1年が経過した。
線路跡地には芝生の公演や温泉旅館などが設けられ、高架下には個性的な飲食店が並ぶなどエリア全体で活況を呈している。
地域住民や働く人によるコミュニティー活動も旺盛で、鉄道沿線を中心に人々のつながりも広がっている。
このテーマについての利用者さんの意見
- 小田急電鉄の、自社の名前を出すのではなく支援をしていくという方針が印象的。
- 鉄道会社の収益は運輸だけでなく再開発によるところが大きい。
- 沿線地域がより活気づいてほしい
地域と鉄道会社でうまく連携して、魅力的な街にしていってほしいですね!
就活SST
前回は、話を整理するときのコツをご紹介しました。
今回は、話の整理についての続きとして、「情報の階層」についてご紹介していきます。
情報の”階層”を意識する
前回、話のポイントを捉えて話を聞いたり組み立てたりするための方法として、図解化について紹介しました。
その発展として、ポイントを整理するための更なるテクニックとして、今回は情報の階層化についてお話します。
本当に重要な伝えたいことと、些末な情報とを分けて考えることで、何を話しているかわからない状況を予防して、話の軸を見失わずに話せるようになります。
階層の例
以下の文章を見てみてください。
「私の強みは、約束を守ることや、任された仕事をやり通すことです。あとは責任感もあるほうだと思うので、始めたことを途中で投げ出したりしません。それから、周りの人とコミュニケーションをまめに取るようにしているので社交性もあり、笑顔がいいねと言われることもよくあります。
多くの強みをアピールしているようですが、情報がまとまっていないため、あまり印象に残らず、結局何が言いたいの?といった反応になってしまうかもしれません。
この話がわかりづらい理由は、「具体的なアクションを示す言葉」と、「より大きな概念を示す言葉」が混ざってしまっていることにあります。
「社交性」「責任感」を第一階層、「約束を守る」「任された仕事をやり通す」「まわりの人とコミュニケーションをまめに取る」「笑顔(で人と接する)」を第二階層として考えると、以下のようにまとめることができます。
「私の強みは、大きく分けて、〝責任感″と〝社交性″の2つがあります。まず責任感については、今まで、どんな仕事もやり通すことを信念に、一度も投げ出すことはありませんでしたし、約束も決して破らないように心がけています。また、社交性についても、意識的にコミュニケーションを取ることを心掛けており、笑顔が良いと褒められたこともあります。」
どうでしょうか。第一階層の情報に、第二階層のどの情報が関連づいているかを示すだけで、ぐっとわかりやすい話になったのではないかと思います。