就活SST「誤解を生まない”逆ピラミッド”の話し方」

新聞読解「化粧、平安時代に男性も」

以下、記事の要約です。

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行した。

マスクなしで過ごす人も増え、化粧に再び注目が集まっている。

最近ではメークに関心を持つ男性も目立つ。

歴史をひもとくと平安時代には男性貴族の間で化粧が広がっていたようだ。

このテーマについての利用者さんの意見

  • 縄文時代から使われているという赤い塗料について気になった。
  • 古代エジプト時代にスキンケアやメークが成立していたと知って驚いた。
  • 肌を赤く塗ってお歯黒をした当時の日本人を魏の人はどんな目で見ていたのか気になる。
  • ピラミッドづくりは過酷な重労働というイメージだったが、マッサージオイルが給料の一部だったと知り印象が変わった。

コロナ禍を抜けてマスクなしでの活動も増えてきそうなので、今一度身だしなみについて要チェックですね!

就活SST

前回は、コミュニケーションにおいて重要となる「心配り」についてのお話をしました。

今回は、逆ピラミッドの話し方についてご紹介していきます。

誤解を生まない”逆ピラミッド”の話し方

会話の中で”誤解”が生まれてしまう原因は、聞き手の想像力が発揮されることにあります。

以下の例を見てください。

「試作品の開発が遅れています。完成まであと2ヵ月かかるとのことで、5月になりそうです。
その後、試作品を使って安全性や有効性をチェックし、生産ラインを設計すると、商品を生産できるまでに3ヵ月かかります。
すると商品を出荷できるのは8月末です。これでは需要最盛期に間に合いません。
現在、出荷を早めるための方法を検討しています。
まず試作品に取り組むスタッフを倍増します。安全性のチェックはできるところから始めます。
生産ラインは試作品の設計図をもとにして作ります。
これにより、7月はじめに出荷できると思います」

「7月はじめに出荷できる」という結論を最後に述べていますね。

最後に結論を話すんだから、そこから誤解が発生するはずがないと思うかもしれませんが、実はこの話し方は、非常に誤解が生まれる可能性が高いと考えられます。

もしもこの上司が、商品の市場投入は最需要期に間に合わないのではないかと心配していたとしたらどうでしょう。

「開発が遅れている」という話から入っているので、聞きながらどんどんとネガティブな想像をしてしまいます。

その結果、最後に聞く「7月はじめに商品が出荷できると思います」という結論にバイアスがかかり、「対応策やあらゆる条件がうまく行った場合のみ、7月はじめに商品が出荷できるということか」といった、ネガティブな受け取り方をするかもしれません。

その結果、実際には出荷はもっと遅くなるに違いない、と思い込んでしまう可能性があります。

では逆に、「7月はじめの商品投入は至上命令だ」と上司が考えていたとしたらどうでしょうか。

この場合、「出荷を早める方法はどれも実行可能だ」「対応策は素晴らしい。きっとうまくいくだろう」などとポジティブに捉え過ぎた結果、「7月はじめの商品出荷は絶対に確実だ」という解釈となるかもしません。

そうなれば、いざ遅れが出てしまうとなった際に、「話が違う!」と感じられてしまうことでしょう。

そこで有効なのが、まず最初に結論を持ってきてしまう、という話法です。

結論を始めに伝え、それからその理由などで補足していく方法であれば、聞き手が想像力を働かせる機会がなくなるために、誤解を避けることができるのです。

このように、話し順を普段と逆転した話法のことを、逆ピラミッドと呼びます。

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