コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「認知の歪みチェック②」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になっているニュース」です。

本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね！

• フィッシュレターについて
• ポケモンスリープについて
• ジオゲッサーについて
• 君たちはどう生きるかについて

いずれも今後も気になる内容でしたね！

引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう！

認知行動療法講座

前回は、コラム法の復習として、「認知の歪み」を探す練習問題に挑戦しました！

今回も引き続き、サンプルの問題で認知の歪みを探す練習をしていきます。

認知の歪みチェック②

今回も、認知の歪みを見つける練習として、様々なシーンとそこで浮かんだ自動思考から、含まれる認知の歪みを見つけてみましょう。

また、どのような考え方であれば、認知の歪みを含まずに受け止めることができるのかも合わせて考えてみてください。

シーン②　仕事で思うような結果が出せなかった

毎月発表される営業成績。同期のなかではいつもトップだったのに、今月は同僚に初めてトップの座を奪われた。

自動思考Ａ「入社して初めて負けた！もう自分の力は認めてもらえないんだ・・・」
感情：絶望、みじめ
認知の歪み：

自動思考Ｂ「彼は何でもできる・・・。もう太刀打ちできないかもしれない」
感情：無力感、むなしい
認知の歪み：

自動思考Ｃ「くやしくてしょうがない。もう営業成績なんて気にするのはやめだ！」
感情：イライラ、くやしい
認知の歪み：

それぞれの自動思考について考えてみましょう。

自動思考Ａ「自動思考Ａ「入社して初めて負けた！もう自分の力は認めてもらえないんだ・・・」

一度の失敗で絶望的な気持ちになってしまい、「もう意味がない、価値がない」と考えてしまっています。

１度でも失敗したらもうおしまいだという考えは、「白黒思考」を含むものであると考えられます。

自動思考Ｂ「彼は何でもできる・・・。もう太刀打ちできないかもしれない」

これまでの自分にもちゃんと実績があるにもかかわらず過小に評価し、相手の力を過大に捉えることで、

一度負けただけで相手を勝ち目のない人と決めつけてしまっています。

これは、「過大評価・過小評価」によるものであると言えるでしょう。

自動思考Ｃ「くやしくてしょうがない。もう営業成績なんて気にするのはやめだ！」

負けたことより、くやしいという気分に支配されて自暴自棄になり、いままで頑張ってきた努力を感情で放り出してしまっています。

「情緒的な理由付け」が含まれていると考えられますね。

認知の歪みを含まない考え方

ライバルに負けてしまったという事実から、絶望的な気持ちになり、もうダメだと落ち込んでしまっています。

しかし、実のところ、自分が頑張っているのと同じように、周囲の人も努力を重ねているものです。

負けてしまったというのであれば、それが相手の努力の結果だという事実を受け入れる必要があるでしょう。

また、負けたからといって、自分が築いたこれまでの実績がなくなるわけではないと、自分自身が受け止めてあげることが大事です。

そうすれば、一度の失敗で台無しになるのではなく、またがんばるための励みとして出来事を受け止めることができるようになるはずです。

負けてしまったことではなく、相手の努力に目を向けましょう。

そして、自分のこれまでの実績を振り返り、次に向けてがんばるためのきっかけにしていくのです。

考え方の例：「彼は今月頑張っていたもんな。いいところを吸収してまたがんばろう」