コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「問題を解決するために」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 国立科学博物館のクラウドファンディング
- ビックモーターの不正
- 羽生結弦選手の結婚
- サイン転売
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回までのプログラムで、コラム法の作り方について練習してきました。
今回からは、”認知”ではなく、”行動”を変えていく方法について考えていきます。
問題を解決するために
ここまで、コラム法を使って考え方を変える方法を学んできました。
考え方を変えるだけでも気分は楽になりますが、悩みを解決するためには、行動によって根本の問題に挑むことも必要となってきます。
今回は、行動を起こし、問題を解決するための方法を、5つの段階に分けて説明します。
①問題の明確化
困っているときによくあるのが、感情に押し流されてしまい、具体的な問題が見えなくなってしまうことです。
自分が「困っている」ことだけわかっても、なにに困っていて、どうなってほしいのかを自分で理解していなければ、解決することはできません。
行動に移る前に、解決可能な具体的な問題を見つけることが先決です。
そのためには、次のような作業が必要になります。
・関係している情報をできるだけ多く集める。
・明確な言葉で事実を記述する。
・問題を引き起こしている要因をはっきりさせる。
・問題に関係ある情報と関係ない情報とを区別する。
・客観的な事実と、不確かな推測や解釈を区別する。
・現実的な問題解決目標を決める。
さらに、解決すべき問題を具体化するために、以下の3つの点が重要になってきます。
・具体的に書き出す
「いつ、どこで、誰がいる時に、何が、なぜ、どのように」問題なのか。
現場のイメージが目に浮かぶように、具体的ではっきりとした言葉を使います。
・目標を決める
現実に沿った目標を、ひとつ、あるいはそれ以上簡潔に書き出します。
・障害を予測する
目標を達成するのに障害になりそうなものを、はっきりとした言葉で書き出す
②ブレインストーミング
ブレインストーミングとは、できるだけ頭を自由にして、思いつくままにアイデアを考えていくという意味です。
複数人で意見を出し合う時によく使われる方法ですが、1人でも利用することができます。
ここでは、「①問題の明確化」で出てきた問題に対する解決方法を、できるだけ多く考えるようにしましょう。
重要なのは、多くのアイデアを出すことを優先し、その考えに筋が通っているかどうかの判断はこの場では行わないということです。
そうすることで、本来は有効なアイデアであるにも関わらず、こんなことできるわけないと手放してしまう、といった事故を防ぐことができます。
すでに考え出したアイデアを組み合わせることで、別の新しいアイデアを探していくのも良いでしょう。
③解決行動決定
ここで初めて、「②ブレインストーミング」で考えたそれぞれの方法の、長所と短所を考えます。
それを実行するまでにどのような障害があるか、実際に実行したときにどのような問題が出てくる可能性があるのか。
反対に、その方法を使った場合に、問題が解決される可能性がどの程度あるのか、ということを考えていきます。
重要なのは、最終的に選ぶのは、”一番実行しやすく、問題解決に繋がる可能性がある方法”にすることです。
実行できれば一気に問題が解決に近づきそうなアイデアだったとしても、それを自分自身が実行できそうにないなら、意味はありません。
今の自分の力で実行が可能だと思う中から選ぶようにしてください。
④実行
「③解決行動決定」で選択した方法を実行に移します。
実行前に、予行練習や頭の中でのシミュレーションをしておくのも良いでしょう。
⑤最終評価
実行して、それで終わりというわけではありません。
問題が解決されていなければ、再度問題の確認を行い、実行した結果をもとに次の行動を決める必要があります。
うまく問題が解決されていたときも、どのような問題に対してどのような行動が効果的だったのかを記録しておくことは、将来的な問題解決に必ず役立ちます。
こうして、問題解決のサイクルを進め、解決を目指していきましょう。