コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「自動思考とストレス」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になっているニュース」です。

本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!

  • PS5のスリムの値段が気になる
  • 韓国が親日で嬉しい
  • 外国人観光客が増加して欲しい
  • 八冠達成の藤井聡太選手

いずれも今後も気になる内容でしたね!

引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!

認知行動療法講座

前回は、認知行動療法についての基礎についてお話しました。

今回は、認知行動療法の重要な概念である”自動思考”についてお話します。

自動思考とは

「自動思考」とは、言葉の通り、「自動的」に浮かぶ「思考」のことです。

例えば、道端で犬を見たときに浮かんだ以下の考えは、すべて「自動思考」です。

A「可愛いな。近寄って撫でてみたい」
B「危ない!近づいたら噛まれてしまうかもしれない」
C「なんでこんなところに犬がいるんだ。飼い主は何をやっているんだ!」

同じ状況でも、人により自動思考の内容は千差万別ですが、ここで浮かんできた考えによって、気分や行動には変化が起こります。

Aの自動思考が浮かんだのであれば、嬉しい気持ちやほっこりした気持ちなど、プラスの感情が浮かぶでしょう。

Bの自動思考の場合は、不安や恐怖といった気持ちが浮かび、身が竦んでしまうかもしれません。

Cの自動思考であれば、飼い主に対しての怒りやイライラといった感情が浮かんでくるはずです。

もちろん。Aの考えが必ずしも正しいというわけではありません。

道端でばったり出くわしてしまったというのであれば、危険なので近づかない方が良いかもしれません。

しかし、しっかりとリードを握った飼い主と一緒にいる犬に対しても、常にBの自動思考が浮かんできてしまっては、日常生活で困ってしまうこともありそうです。

「不安」や「怒り」などの感情は必要な物であり、感じてはいけないものではありません。

しかし、必要以上に多くの場面でこういった感情が浮かんでしまうのであれば、その元となっている”自動思考”を見直す必要が出てくるのです。

自動思考はストレスの影響を受ける

自動思考は、同じ人であれば毎回同じものが浮かぶというわけではありません。

例えば、挨拶をしたが、返事がなかったという場面。

普段であれば、「聞こえなかったのかな?」とあまり気にしない人が、ある日は「無視されるようなことをしてしまったのではないか」と不安になってしまいました。

このように、自動思考が変わってしまう理由は、”ストレス”にあります。

ストレスが溜まることで、普段よりも悲観的なものの見方をしてしまいやすくなります。

その結果、自分の失敗がいつも以上に気になって落ち込んだり、待ち受ける未来がネガティブなものに思えて不安になったり、他者の言動が悪意に思えてイライラしたりしてしまいやすくなるのです。

 

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