出張講座『事務職や軽作業の面接でお悩みの方へ』

出張講座『事務職や軽作業の面接でお悩みの方へ』

本日の午後は、ハローワーク新宿より、講師として就職コーディネーターの『橋谷 恵』先生をお招きし、出張講座を開催していただきました。

講座の内容について、一部をご紹介します!

事務や軽作業の仕事について

障害者求人 事務職の特徴

フルタイム求人、パート求人ともに、障害者雇用の事務系求人は数多くあります。

一般求人の事務職は、望む人も多いために目指すのが大変ですが、障害者雇用の求人の中ではメジャーな職種です。

仕事内容の幅が広いのも特徴で、主となるのは庶務、総務、経理、人事といったバックオフィス系です。

補助的な仕事内容も多いのですが、中には重要な仕事を任される場合もあり、会社によって大きく変わってくる職種と言えます。

また、複数の部署に跨って事務の仕事を任されることもあり、様々な部署に携わることがあるのも特徴です。

なお、障害者雇用とひと口に言っても、配置は会社によって異なります。

障害がある人が集まって働く形式もあれば、部署内やチーム内で、障害を持たない人に混じって働く形式になっていることもあります。

どちらの方が働きやすいかは個人にもよるので、望む働き方を考えておきましょう!

職種名と仕事内容

“事務職”に分類される職種名は、実は色々あります。

事務補助、一般事務、事務アシスタント、病院事務、社内の軽作業、庶務事務職、管理スタッフ、 事務員、事務補助員、受注の入力業務、内勤職・ ・ ・

こういった職種名であれば、事務職にあたるものと考えて良いでしょう。

さてでは、事務職の仕事内容と聞くとどのようなものを思い浮かべるでしょうか。

以下は”すべて”、事務職として求人が出ていた仕事内容です。

・シュレッダー
・メール便
・書類の仕分け
・清掃
・データ入力
・電話応対
・商品のラベル貼り
・書類の封入や梱包
・郵便物の配布
・コピースキャン作業
・書類のファイリング
・書庫への書類保管
・書類の発送作業
・備品の管理
・荷物の仕分け
・データ入力伝票および起票および整理
・制服管理
・伝票管理
・仕分け管理
・専用システムへの入力
・封入封緘
・デイサービスにおける清掃、配膳、事務作業
・ドアノブ消毒
・社内システム入力業務(Excel 使用)
・紙媒体書類のPDF化
・申請書類チェック
・契約書の製本
・契約書のチェック
・会場設営

一方で、以下はすべて軽作業として出ていた求人の仕事内容です。

・軽作業(シュレッダー、社内メール封筒作成)
・軽作業(軽微な補修/修繕)
・弊社生産に関する軽作業(検品、梱包等)
・軽作業(ファイリング、封入封緘清掃等)
・市場内にあるカゴの洗浄
・魚の梱包、小分け作業
・販売品の受注、梱包、発送等の軽作業
・商品の値札付け、梱包、出荷作業、荷受け作業
・ピッキングやリパックなどの倉庫内軽作業
・コンテナ清掃、段ボール開墾
・草むしり
・おしぼりの準備、片付け
・洗濯物の収納補充

これを見ると、”事務”や”軽作業”と呼ばれる仕事の分類が、かなり曖昧なことがわかります。

また、軽作業については、働く場所の望みがあるのであれば、それも確認する必要があります。

例えば、ピッキングや梱包といった仕事は、倉庫内で行う場合があります。

品出しや棚入れといった業務であれば、スーパーやコンビニ、ドラッグストア等の店舗で行うことになる可能性が高いでしょう。

シュレッダーやコピー用紙の補充、スタンプ押印、封入封緘等の仕事は、オフィスや事務所での勤務となるかと思います。

以上のことから、事務や軽作業を望む場合には、職種を参考にして選ぶよりも、仕事内容や作業内容を参考に選ぶことが望ましいと言えます。

なお、パソコンの基礎知識については、軽作業であっても求められる場合があるので、練習しておいて損はないでしょう。

配慮事項について

障害をオープンにして就職するにしろ、クローズで就職するにしろ、大切なのは「自分の障害を受容する」ことです。

自分の障害を受容することで、自分自身生きやすくなりますし、障害者雇用では、障害の受容ができていないと採用ができないと言われることが多くあります。

オープンで働く場合、そのための配慮をもらうことができるのですが、この配慮も、自分が自分を受け入れていなければ、何が必要となるのか判断ができません。

自分の配慮をまとめ、把握することで、

・職種や仕事内容が選びやすくなる
・求人(会社)が選びやすくなる
・働きやすくなる
・働き続けやすくなる

といったメリットがあります。

自分が仕事をする中で、配慮を希望したい、お願いしたい内容をしっかりと考えておくのが重要です。

配慮事項を伝える意味

配慮をしてもらえると言っても、苦手なことはなんでも助けてもらえる、というわけではありません。

それが、訓練すれば出来るようになることなのか。

やり方などを工夫すればできることなのか。

やり方などを工夫しても、なお自力では難しいことなのか。

判断しなければいけません。

自分の努力でできることはした上で、自力では難しいことを、助け合っていく必要があるのです。

オープンの求人において、配慮の数は悩ましい問題です。

配慮が多いと採用されないというわけではなく、むしろ配慮が全くない方が、「自己理解ができていない」と判断され、採用されない場合もあります。

そのため、適切な量の配慮を見つけていく必要があります。

重要なのは、配慮が必要なことなのか、やればできるけれどやらないのか、やりたくないだけなのか、を判断することです。

配慮をもらわずとも、訓練や工夫によってできることであるならば、配慮をお願いしなくても良い場合もあります。

仕事の一部と聞くとできないと感じることが、もしもプライベートでならできるというのであれば、実はそれは、「やりたくないこと」なのかもしれません。

配慮をまとめる手がかり

・診断を受けた障害の特性
・主治医の意見
・検査や職業評価の結果
・過去(現在)のうまくいかなかったこと

配慮事項を探す時には、これらの要素がヒントになります。

リスタートの自己分析講座では、障害についての自己理解や、必要な配慮事項について職員が一緒に考えていきます!

 

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