自己分析「メタ認知で自分の考えに気づく」
自己分析講座
前回は、職場や職種が変わっても活かすことができる「課題に対する力」について分析を行いました!
今回は、客観的に自分の思考を認知する”メタ認知”について紹介します。
メタ認知で自分の考えに気づく
自分のことを知るために重要なのが、自分の思考を客観的に認知することです。
この、「自分が考えていることを、考える」という行いのことを”メタ認知”と呼びます。
メタ認知を使うことで、感情に振り回されずに自分の思考を冷静に観察することができます。
「どうして自分がそう考えているのか」を分析することができるようになるので、自分を苦しめている考え方に対して対抗するのに役立ちます。
メタ認知を実践する最も簡単な方法は、自分が思っていること、考えていることに「今、私は〇〇と考えている」と付け加えることです。
例えば、「今、私は「お腹が空いたなぁ」と考えている」といった具合です。
また、自分の感情がそこに加わっている場合には、以下のようにそれも付け足してみてください。
「今、私は「自分の話なんて誰も聞いてくれないんだ」と考え、落ち込んでいる」
「今、私は「話している相手の感じが悪い」と考え、イライラしている」
このように、メタ認知を使うと、今の自分の気持ちが、どのような考えに起因するものか、気づくことができます。
自分の考えを客観的に見られるようになったら、今度はそう考えた理由を分析してみましょう。
特に、自分が生きていくのを邪魔するような、ネガティブな考えに対しては、この方法で自覚することが一番大切です。
例)
「今、私は「失敗するに違いない」と考えている」
「今、私は「どうせ自分がやっても上手くいかないだろう」と考えている」
「今、私は「もっと上手くやらないといけない」と考えている」
こうしたメタ認知が浮かんだら、「なぜ、自分はそう考えているのだろう?」と分析するチャンスです。