就活SST「質問で仲を深める」

就活SST

前回、すべての行動はコミュニケーションである、という考え方について紹介しました。

今回は、関係性を深めていくのに欠かせない”質問”についての話です。

質問で仲を深める

人は誰でも、「自分のことを知って欲しい」といった欲求を持っているものです。

誰かと仲良くなるというのは、お互いのことをより多く知っていくというのと同義なのです。

つまり、関係性を深めるのに重要なのは、「質問で相手の情報を引き出す」ことと、「自分のことを開示して知ってもらう」こと。

まずは、質問について、より深く考えてみましょう。

開かれた質問と閉じた質問

・A
「休日は楽しかった?」
「出かけてたの?」
「欲しいものは買えた?」

・B
「休日はどうだった?」
「どこに行ったの?」
「何を買ったの?」

AとBの質問は、ほとんど同じ内容に見えますが、実は大きく異なる部分があります。

それは、「YES/NO」で答えることができる質問かどうか、ということ。

Aの質問はそれぞれ「YES/NO」で回答することができますが、Bの質問は、どうだったのか、自分の言葉で説明する必要があります。

この、Aの質問の仕方を「閉じた質問」、Bの質問の仕方を「開かれた質問」と呼びます。

これらの質問の仕方を的確に使い分けることによって、相手の話を引き出し、仲を深めやすくなります。

閉じた質問

「YES/NO」で回答ができる閉じた質問には、以下の特徴があります。

・ピンポイントに知りたいことがある時に役立つ
・詳細を答える必要がないため、答える側の負担が少ない
・新しい情報が出て来ないことがあるため、話が広がりづらい

例えば、「今晩の献立はカレーで良いか?」と聞きたいのであれば閉じた質問の出番でしょう。

開かれた質問

「いつ」「どこ」「だれ」「なに」「なぜ」「どのように」といった言葉で表される開かれた質問には、以下の特徴があります。

・回答から新しい情報を得ることができるので、次の話につなげやすい
・自分に興味を持ってくれている、と感じられるため、好感触になりやすい
・答えたくないことに踏み込んでしまう可能性がある

例えば、「今晩何か食べたいものがある?」といった質問であれば、開かれた質問の出番です。

 

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