コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「スキーマのメリット・デメリット」
コミュニケーション「気になるニュース」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行っています。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 農林水産省がゆで卵を茹でずに作れる方法を発表
- 芸人さんのSNS投稿と事務所契約解除
- 大阪万博の「2億円トイレ」
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするために、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、小さい頃に作られる「早期不適応的スキーマ」について紹介しました。
今回は、新しいスキーマを見つけるための方法として、「メリット・デメリット分析」についてご紹介します。
スキーマのメリット・デメリット
自分を苦しめている不適応的スキーマが見つかったら、それに代わる新しいスキーマを探す必要があります。
そのために役立つのが、『メリット・デメリット分析』と呼ばれる手法です。
これは、そのスキーマに含まれるメリットとデメリットを挙げた上で、「メリットは可能な限り残したままデメリットを失くした」考え方を探す、というものです。
すべてのスキーマは、必要があって作られた思い込みであるため、必ずメリットがあります。
しかし一方で、自分を苦しめている不適応的スキーマにはデメリットも含まれているでしょう。
まずは、その双方を挙げていきます。
「すべてを完璧にこなさないといけない」というスキーマを例に挙げてみましょう。
このスキーマに含まれるメリットとしては、
・職場でも家庭でもあらゆることに手を抜かず、良い結果を出すことに繋がること
・周囲から「優秀な人」「努力家」などの評価を得られること
などが挙げられそうです。
では、一方でデメリットはどうでしょうか。
・すべてを完璧にこなすことは現実には不可能なので、常に自分を責め、落ち込むことになること
・一日のうち、リラックスして過ごせる時間がまったくなくなること
・他人にも完璧を求めてしまい、同僚や夫がだらだらしているのを見ると、「自分はがんばっているのに」と腹が立ってしまうこと
・いつもピリピリし、他人のミスにも不寛容になるので、「近寄りがたい人」と思われてしまうこと
などを挙げることができるでしょう。
では、これらのメリットを残したまま、デメリットを無くすには、どのように考えれば良いでしょうか。
新しいスキーマを探すためのコツは、元のスキーマの行き過ぎていた部分を”緩める”ことです。
また、同時に「スキーマ通りに行動しないとどうなるか」「評価基準が決めつけでないか」「他の人は同じ場面で違う考え方をしていないか」など考えて見るのも有効です。
〇新しいスキーマの例
「完璧な人間などいない。よい結果を出すのに越したことはないが、ときには失敗したり、中くらいの結果であったりしてもかまわない。それによって、私の価値が下がることはない」