コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「認知の歪みを探す練習」
コミュニケーション「気になるニュース」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行っています。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- YOASOBIが米の大手エージェントCAAと契約
- 築地市場の再開発
- しじみの味噌汁を食べる時のマナーについて
- へずまりゅうの更生
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするために、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、認知の歪みを10種類のパターンに分類し、ご紹介しました。
今回は、例題を用いて認知の歪みを見つける練習をしていきます。
認知の歪みを探す練習
以下の場面において、どのような認知の歪みが含まれるか、考えてみましょう。
場面
クライアントとの打ち合わせに、電車の遅延で10分遅刻してしまった!
到着するとクライアントは不機嫌な顔で待っていた・・・。
自動思考:「わざとじゃないし、事前に連絡もした。そんな態度とらなくてもいいじゃないか」
認知の歪み:情緒的な理由付け
相手の不機嫌な顔を受け入れたくなくて、遅刻した事実よりも相手の態度がおかしいということに問題をすり替えてしまっています。
自動思考:「絶対上司にクレームが入っている。帰ったら怒られる・・・ 」
認知の歪み:結論の飛躍 (先読みの誤り)
遅刻したことと相手の表情から勝手に最悪の事態を想像してしまい、それによって自分の心に生まれた不安をさらに増幅させてしまっています。
自動思考:「これでこの取引は中止だ。部署の売り上げが下がったら自分のせいだ 」
認知の歪み:自己関連付け
まだ起きてもいないことで自分を追い詰めてしまっています。
認知の歪みを含まない考え方
相手は怒っているという認識でいると、ちょっとした言動にも敏感に反応してしまいます。
そこでネガティブに解釈を広げすぎたり、逆に相手を非難したりするのは、歪んだ認知であると言えます。
遅刻してしまったことを素直に受け止めて相手の言動を解釈すれば、ストレスになりすぎることはありません。
遅刻をしてしまったことは事実で、それに対して相手が不快感を示すのも仕方のないことです。
「自分が相手でもそうするかもしれない」と受け止めて、次回同じ失敗をしないためにはどうすればいいのかを考えるようにしてください。