就活SST「伝えたいことの核を明確にする」
新聞読解「悪意なき秘密漏洩に注意」
以下記事の要約です。
転職者が前職の社内情報を持ち出してトラブルになるケースが増えている。
「新天地で活躍したい」など、悪意がなく元の職場の情報を使って問題になることもある。
人材の流動化が進む中、専門家は「転職者を受け入れる側が問題となる情報を持ち込ませないよう工夫することも重要だ」と指摘している。
このテーマについての利用者さんの意見
- 退職者に情報漏洩について確認する必要があると感じた
- 会社のものと認識を改める必要がある
- 悪意のある人もいるのが切ない
- 持ち込ませない対策も必要だと思った
今後も退職者を円満に送り出すことも必要ですね!
就活SST
前回は、謝る時のポイントについてお話しました。
今回は、人に伝える時に大事な「言いたいことの核」についてのお話です。
伝えたいことの核を明確にする
人に何かを伝えるというのは、意外と難しいですよね。
伝えたつもりなのに、伝えたかった通りには受け取ってもらえていなかった、なんて体験がある方も多いのではないでしょうか。
言い方によっては相手に上手く伝わらなかったり、誤解されてしまったりする場合もあります。
特に、言いにくいからといって遠回しに伝えてしまったり、自分でも何を言っているのかわからなくなってしまったりしたようなときには、相手にも伝わらなくなってしまいます。
相手に伝わるようにするためには、言葉にする前に、「何を分かってほしいのか」を明確にする必要があります。
核を伝える練習
以下のセリフは、ノー残業デーにも連日22時まで残業している部下に対して、上司からのセリフです。
「毎日かなり仕事を抱えているみたいで大変そうね。残業も多いようだし、ワークライフバランスも考えなければいけないと思って。もしよかったら相談してね」
このセリフを見て、どのように感じるでしょうか?
恐らく、「心配してくれている」とか、「相談を望まれている」といったように感じられるのではないでしょうか。
人によっては、「家に帰ってもやることないし、やりたいからやっているので大丈夫です!」なんて答えが返ってくるかもしれません。
しかし、実はこの時、上司が伝えたかったのは、「ノー残業デーには残業せずに帰宅して欲しい」ということだったのです。
まさにこれが、伝えたいことの”核”が伝わっていない状態です。
もしかしたらこの後、上司が別の人に「ノー残業デーは帰るようにお願いしたんだけど受け入れてくれない」なんて相談し、「帰れと言われたのに帰らないとは何事だ!」「そんなこと言われた記憶はない!」なんてトラブルに発展するかもしれません。
このように、ハッキリ言いづらいからと核をぼかしてしまうと、誤解やトラブルを生むことになってしまうのです。
冷たい言い方にならないように気をつけたり、解決策を提案するのは大事ですが、あくまで一番伝えたいことをぼかさないように気をつけましょう。