出張講座『相手に自分の強みを伝える方法』

ワークショップ「野生の動物と動物園の動物はどちらが幸せか」

ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。

発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。

また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になりますよ。

今回のテーマは「野生の動物と動物園の動物はどちらが幸せか」です。

リスタートは高田馬場にありますが、都会に住んでいると、野生の動物を見る機会はかなり少なくなってしまっているな、と感じています。

リスタートを利用されている方には、動物を見る機会は動物園の方が多い、なんて方もいるかもしれません。

今回のテーマで重要なのは、”幸せの定義”です。

自分にとっての幸せとはどのような状態のことなのか、この機会に考えてみてください!

このテーマについての利用者さんの発表

  • 動物園。野生でも自由を享受できるのは強い個体だけであるため
  • 野生。自己責任で自由に過ごすことが一番の幸せと考えるため
  • 野生。幸せの定義をストレスなく過ごすことと考えるため。ただし、生死が問われるストレスもあるため絶対ではない。

自分にとっての幸せの定義をはっきりさせておくことは、就職活動での企業選びでも重要になりますよ!

出張講座『相手に自分の強みを伝える方法』

本日の午後は、ハローワーク新宿より、講師として公認心理士、精神保健福祉士の『笠井 紀克』先生をお招きし、出張講座を開催していただきました。

講座の内容について、一部をご紹介します!

自己PRとは

「志望動機」と並んで、採用担当者や最終決定者が選考する上で大きなポイントとなるのが「自己PR」です。

これは、応募者の能力や適性を示す重要な資料になるので「自分を売り込む」精神を最大限に表現し、自分の能力や適性を十分にアピールする必要があります。

中には、自己PRと自己紹介の違いが判らない、という方もいるかもしれません。

自己紹介はこれまでの職歴や人柄など基本的な情報を簡潔に伝えるのに対して、自己PRはスキルや強みを掘り下げてアピールするもの、というのが、両者の違いです。

就職を始める上で知っておきたいこと

就職活動においては、”解決像”と”ゴール”を明確にしておく必要があります。

このうち、解決像は”近い将来どうなっていたいか”を。ゴールは”解決像に近づくために今できること”を意味します。

・大きなものではなく、小さなものであること
・抽象的なものでなく、具体的な、できれば行動の形で記述されていること
・否定形ではなく、肯定形で語られていること

を意識して、ゴールの設定をしていきましょう。

就職活動において、重要なのは、「会社のこと」だけではありません。

それと同じくらい重要なのが「自分のこと」を理解することです。

3つの視点 Must-Can-Will

就職する際に考えたいのが、「やりたいこと」「できること」「会社が求めること」の3つの視点です。

障害者雇用であっても、週に10時間以上は働くことになるため、自分がやりたくない仕事では、なかなか長続きはしません。

しかし、いくらやりたいと思っていても、できないことを仕事にはできないので、できることが何かも重要になります。

そして、自分にできてやりたいと思っていることでも、それを会社が求めていなければ、採用はされません。

そこで、やりたいこととできることが重なる範囲を広げ、より多くの会社が求めることの範囲と重なるようにしていくことが必要です。

なお、企業が求めることは、言い換えれば企業が心配していること、とも言えます。

特に障害者雇用の場合、仕事に直結するスキルよりも、自己管理ができることやまじめに仕事に取り組む姿勢、周囲とのコミュニケーションや人柄を重視する傾向があるので、スキルだけを重視していてもマッチしないことがあるので、注意が必要です。
 

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