就活SST「自分の意見を伝える時の注意点」

新聞読解「規格外農産物 アプリ販売」

以下記事の要約です。

流通市場に出荷しにくい規格外農作物の有効活用に向けてオンラインオークションの試みが始まった。

東京工業高専専門学校(東京都八王子市)がアプリを試作し、規格外ユズのオークションを2月に実験した。

協力農家からは「廃棄予定が販売できた」と歓迎する声が上がった。

実験で浮かび上がった課題を整理し実用化をめざす。

このテーマについての利用者さんの意見

  • 実用化されたらぜひ使いたい
  • どんな方法で宣伝していくかが重要
  • 農家も喜ぶし消費者にも需要がある、一石二鳥のアプリ
  • 学生のうちから、社会の課題解決に繋がるアプリ開発ができていてすごい

利用者のみなさんも、ぜひ使ってみたいとの声が圧倒的でした!

今後が楽しみなニュースですね!

就活SST

前回は、人に伝える時に大事な「言いたいことの核」についてお話しました。

今回は、人に意見を伝える時に注意したいポイントを紹介します。

主張は押し通さず、相手の話を聞いて提案する

自分の言いたいことだけを一方的に伝えようとすると、トラブルの原因となってしまいます。

意見が食い違い、自分の意見を主張したい時には、相手の話を最後まで聞き、自分の意見を提案してください。

例)Aさんは、ノー残業デーは残業をしないで全員が帰るようにしたいと考えていますが、Bさんはノー残業デーも残って仕事をしたいと考えています。

Bさん「ノー残業デーであっても、私は早く帰ってもやることがないので、残って仕事がしたいんです」

これに対してのAさんの返答として、いくつか例を見てみましょう。

「普通はノー残業デーって言ったら全員帰るものだよね?どうしてそうしないの!?」

この返答をされたら、カチンときて反発したり、受け入れられなかったりするのではないでしょうか。

自分にとっては”普通”であっても、それが相手の”普通”とイコールとは限りません。

「そうは言っても、ノー残業デーは全員帰らないといけないんだよ」

“普通”といったワードは使っていないものの、やはり相手の話を受け止めていない回答です。

例え自分の意見と違ったとしても、否定せず、一度受け止めることを意識してください。

解答例:「Bさんはノー残業デーでも仕事を頑張ろうと思ってくれているんだね。私は、ノー残業デーには全員が帰るようにしたいと思っているんだけど、どうかな?」

理由を説明して納得してもらう

相手を説得したい時や、行動を促したい時には、理由を伝えることが重要です。

「なぜ」それをしてほしいのかを伝えることは、相手に納得感を与えます。

以下の3つの注意を比較してみてください。

①「帰宅する時は、デスクの上に書類を置かず、引き出しにしまってください」
②「社会人として当たり前のことだから、帰宅する時は、デスクの上に書類を置かず、引き出しにしまってください」
③「帰宅する時は、デスクの上に書類を置かず、引き出しにしまってください。なぜかというと、帰宅後に清掃業者の人が作業をする時に、間違って捨てられてしまうこともあるからです。最悪、機密事項の紛失という事故に繋がって、組織の信頼を失うことになるかもしれません」

①のような注意は、「他人事」に取られてしまいやすいので注意が必要です。

理由が不明瞭であると、自分に関係しているという当事者意識を持ちづらいのです。

②の注意は、反発を招き、もしかすると、わざと逆の行いをするような人も出てくるかもしれません。

先ほどの”普通”の例もそうですが、自分にとっての常識を押し付けるような言い方になってしまうと、印象を損ねてしまいます。

③のように、理由を明確にすることで、自分にとっても関係があることだと感じられれば、自然と気を付けてくれるようになるはずです。

 

restart_banner