コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「適応的思考を見つける」

コミュニケーション「気になるニュース」

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行っています。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になっているニュース」です。

最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!

  • 純金のトランプが返礼品としてもらえる777万円のふるさと納税
  • シャワーをやめた医師
  • クマに出会った時の対処法

いずれも今後も気になる内容でしたね!

引き続きスムーズな雑談をするために、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!

認知行動療法講座

前回は、根拠と反証について、例題を用いて実際に作る練習をしました。

今回は、ついに第6、第7のコラムについてです。

7つのコラム

第4のコラム、第5のコラムで書き出した根拠と反証をもとに、第6のコラムでは視野を広げたバランスの良い別の考え方を探していきます。

この考え方のことを「適応的思考」と呼びます。

最後の第7のコラムには、考えを変えたことで気分がどう変化したか、その結果を書き込みます。

適応的思考を見つける

適応的思考は、第4のコラムと第5のコラムに書き込んだことがらを利用して見つけることができます。

大切なのは、「柔軟であること」と「現実的であること」。

根拠と反証の双方を要約することで、よりバランスのとれた見方を探していきましょう。

まず最初に、根拠と反証をそれぞれ要約し、文章をつないでみましょう。

例として、「メールをしたのに返事が来ない」場面について考えます。

第4のコラムの根拠が
1)メールをしたのに返信が来ない
2)たまに話しかけても「うん」などと手短に返事をされることがある

第5のコラムの根拠が
1)以前にも同じような内容のメールを送ったが、すぐに返ってきた
2)この友人から、今度遊びに行こうと誘われている

であったとするならば、これらをつなぎ合わせると、以下のような文章が作れます。

1)メールをしたのに返信が来ないが、以前同じような内容のメールを送った時にはすぐに返ってきた
2)たまに話しかけても手短な返事しかないこともあって気になるが、今度遊びに行こうと誘われている

ここからさらに、以下のように考えて文章を整えていきます。

・親しい人がこのような状況で、同じような情報を手にして、同じように考えていたとしたら、どのようにアドバイスしますか?

・信頼している人が今の自分の状況を知ったら、どのように考えるように言ってくれそうですか?

・その自動思考が当たっているとして、この先のことを考えたとき、最悪のシナリオはどんなものでしょう?
 最良のシナリオは?そしていちばん現実的なシナリオはどういうものだと思いますか?

例えば、このような適応的思考が考えられます。

1) メールにまだ返信がないのは事実だが、以前に同じような内容のメールを送った時はすぐに返ってきた。忙しくて見ていないだけかもしれない。
2) たまに話しかけても「うん」などと手短に返事をされることがあるが、遊びの約束もしているし、人付き合いはそこそこできている。

 

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