就活SST「情報の階層を意識する」
新聞読解「老いるネコ 新興が『ケア』」
以下記事の要約です。
スタートアップが高齢のネコ向けのサービスを広げている。
ネコの飼育数は足元で初めて900万匹を超え、平均寿命も過去最高を記録。
人工知能(AI)でネコの表情を分析して痛みがあるか識別したり、睡眠の質を計測したりと高齢ネコの健康に役立てるサービスが出てきた。
このテーマについての利用者さんの意見
- 人の高齢化については聞く機会もあったが、ネコについては盲点だった。
- ネコの高齢化によって出てくる社会問題などもあるかもしれない。
- 愛猫家の多さを実感した。
- ネコの体調不良に飼い主が気づけないと助けられないこともある。
技術の進化は、本当に様々な分野で起こっているんですね!
就活SST
前回は、話を理解しやすくするために、”整理”する方法について話しました。
今回は、話を整理するときに注意が必要となる”情報の階層”についてのお話です。
情報の階層を意識する
自分の強みについて説明している、以下の文章を見てください。
「私の強みは、約束を守ることや、任された仕事をやり通すことです。あとは責任感もあるほうだと思うので、始めたことを途中で投げ出したりしません。それから、周りの人とコミュニケーションをまめに取るようにしているので社交性もあり、笑顔がいいねと言われることもよくあります。
一見すると、様々な強みを挙げることができていて良さそうに見えるかもしれません。
しかし恐らく、この説明では好印象を与えることは難しいのではないかと思います。
その理由は、情報の階層がごちゃ混ぜになってしまっていることでわかりづらくなってしまっていることにあります。
階層とは、その情報が意味する大きさのことです。
先ほどの例に出てきた強みを抜き出すと、以下のようになります。
「約束を守る」「任された仕事をやり通す」「責任感がある」「周りの人とコミュニケーションをまめに取る」「社交性がある」「笑顔(で人と接する)」
これらのうち、「約束を守る」「任された仕事をやり通す」「周りの人とコミュニケーションをまめに取る」「笑顔(で人と接する)」の4つは具体的なアクションについて話していますが、「社交性」と「責任感」はもっと大きな概念を指す言葉であり、具体的なアクションについては含んでいません。
そこで、これらの階層を意識してまとめ直すと、以下のような文章を作ることができます。
「私の強みは、大きく分けて、〝責任感″と〝社交性″の2つがあります。まず責任感については、今まで、どんな仕事もやり通すことを信念に、一度も投げ出すことはありませんでしたし、約束も決して破らないように心がけています。また、社交性についても、意識的にコミュニケーションを取ることを心掛けており、笑顔が良いと褒められたこともあります。」