お盆特別プログラム「べきログ」
休日プログラム
リスタートは、現在お盆期間です。
お盆期間中は、毎日1つの特別プログラムを進めていきます。
5日目となる今日は、「べきログ」を紹介します。
べきログ
個人個人が持っている、「こういうときはこうする”べき”だ」といったルールのことを「べき思考」と呼びます。
この「べき」が思い通りにならないとき、人は怒りを覚えます。
しかし厄介なことに、この「べき」のルールは人それぞれ違っています。
自分にとっては真実であり、それ以外考えられないルールであったとしても、他の人にとっても同じとは限らないのです。
「べき」に正解や不正解はありません。
それはこれまで生きてきた経験の中で作り上げた、自分自身の価値感です。
しかし、自分の「べき」と他の人の「べき」が違うということを受け入れようとしなかったり、制限の厳しすぎる「べき」を持っていたりすると、他の人とうまく関係を築けなかったり、ちょっとしたことでイライラしてしまったりすることになります。
自分が持っている「べき思考」がわかれば、怒りの原因がわかるようになります。
いつ、どこで、どのような場面で、どの程度の怒りが生じるのか。
それを知ることができれば、怒りと上手に付き合うことができるようになるのです。
自分の持つ「べき思考」を知るためには、“べきログ”が有効です。
自分が日ごろ信じている「べき」を洗い出すことで、当たり前だと思い込んでいることや、こうあって欲しいと期待していることを言語化してみましょう。
「べき」を探すときには、怒りの感情がヒントになります。
思い出せる範囲で、イライラした場面や、怒ってしまった場面を探してみてください。
以前の課題で紹介した「コーピング日記」を作っていたら、それも参考になるかと思います。
怒りの場面を見つけたら、そこで自分が「こうなるべきだ」と期待していたにもかかわらず、裏切られたのはどんなルールだったのかを考えてみてください。
「べき」のルールが見つかったら、続いてその重要性を1~10の数字から選びます。
数字が大きいものほど自分にとって重要なルールです。
思い通りにならなかった「べき」が重要なルールであるほど、強い怒りの感情が浮かんでくるでしょう。
べきログの例
・メールは24時間以内に返信すべき・・・6
・玄関で脱いだ靴は揃えるべき・・・4
・バスタオルは1日1回取り替えるべき・・・5
・迷惑を掛けたら謝るべき・・・9
・電車内で携帯電話で通話すべきではない・・・6
・会議には5分前に集合するべき・・・7
・挨拶は目を見てするべき・・・5