就活SST「コントロールできる行動とできない行動」

新聞読解「高機能品、予防ニーズで人気」

以下、記事の要約です。

毎日使う歯ブラシの販売単価が上がっている。

中高年を中心とした歯周病予防への関心の高まりから、歯の汚れをよく取り除けたり歯茎を傷めにくかったりする高機能品が人気だ。

デザイン性を重視する商品も目立つ。

新型コロナウイルス禍で縮小した市場に活気が戻りつつある。

このテーマについての利用者さんの意見

  • 高価でも、それ以上のメリットがあるなら買いたい
  • これまで歯ブラシにこだわりはなかったが、興味が出てきた
  • あとからの治療ではなく、予防が注目されるようになってきている
  • 「奇跡の歯ブラシ」のネーミングが気になる

自分にあった歯ブラシを探してみるのも良さそうですね!

就活SST

前回は、基本的欲求を満たすために”手に入れたいもの”について考えました。

今回は、欲求を満たすために重要となる、コントロールできる行動とできない行動について説明します。

コントロールできる行動とできない行動

行動は、「行為」「思考」「感情」「身体反応」の4つに分類することができます。

例えばこの記事を読んでいる時に、目や手を動かすのが「行為」、同時に何かを考えたり理解しているのが「思考」、読みながら快不快を体験するのが「感情」、心臓が動いたり、呼吸をしているのが「身体反応」です。

この中で、「行為」と「思考」は自分でコントロールすることができますが、「感情」と「身体反応」は直接コントロールすることができません。

しかし、これらはすべて連鎖して反応するため、「行為」や「思考」を変えることで「感情」や「身体反応」を間接的にコントロールすることは可能です。

例えば、怒ろうとして、感情をそのまま変化させ怒ることはできませんが、イヤな記憶を思い返すと、怒りの感情が沸いてきます。

心拍数を挙げようとしても、心臓の動きを直接増やすことはできませんが、階段上り下りなど行えば、自然と心拍数が増えるでしょう。

これはそれぞれ、「思考」を変えて「感情」を変えた例と、「行為」を変えて「身体反応」を変えた例であると言えます。

一方で、変えられない行動はなにかと言えば、自分ではない、他人の行動です。

なぜならば、ここまでの記事でも出てきたとおり人はそれぞれ、自分自身の欲求に駆り立てられて、自分で行動を判断しているからです。

また、同時に重要なのが、「過去」を変えることはできないが、「未来」は変えることができるということです。

ここでいう未来を変えるというのは、思い通りに変化させる、ということではありません。

例えば、将来サッカー選手になりたいと思っている子どもの全員が、望み通りにサッカー選手になれるわけではないかもしれません。

しかし、サッカー選手になることができるのは、サッカー選手になりたいと思っていた人だけです。

また、サッカー選手にはなれずとも、大きくなってからもサッカーを続けたり、サッカーを通じて友人を増やすなど、そこから派生して自分の楽しみが見つかるかもしれません。

望み通りにすべてを手に入れることができるわけではなくとも、自分の望む方向に未来を変えていくことはできます。

反対に、自分が手に入れようと考え、行動していかなければ、いつまで経ってもそのような未来は近づいては来ないのです。

 

restart_banner