休日プログラム「不適応的スキーマ尺度」

休日プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの休日開所日です。

今日の休日プログラムでは、「不適応的スキーマ尺度」についての課題を行います。

不適応的スキーマ尺度

今回は、不適応的スキーマ尺度について紹介します。

不適応的スキーマとは、自分の価値観の一部として含まれ、ネガティブな気分を作ったり、対人関係がうまくいかない原因を作ったりする考えや思い込みのことです。

例えば、「価値ある人間であるためには、成功しなければならない」という思い込みは、ベストを尽くして懸命に働くことで成功に近づくことができるといったメリットがあります。

しかし一方で失敗してしまったときには大きく落ち込む原因となりますし、自分よりも成功していると感じる人間に対する劣等感を作り出します。

不適応的スキーマはいくつかのグループに分かれており、自分の持つ不適応的スキーマが、自分自身に対してどのように影響を及ぼしているのかを知るために役に立ちます。

1.承認依存度
他者からの承認にどれだけ依存しているかの傾向です。
この領域の点数が高い場合、他の人からの評価に強く依存してしまうために、承認がもらえないと自分に自信を持つことができず、また批判を受けると大きく落ち込んでしまいます。

2.愛情依存度
他者の愛情にどれだけ依存しているかの傾向です。
この領域の点数が高い場合、他の人から愛され、受け入れてもらうことに依存してしまい、他者に嫌われたり、拒絶されたりすることを過剰に恐れ、自尊心を持つことができなくなります。

3.業績依存度
社会的な成功など、業績にどれだけ依存しているかの傾向です。
この領域の点数が高い場合、自分よりも成績の良い人に対する劣等感に悩まされたり、業績が上がらないことに強い不安や焦燥感を覚えたりすることになってしまいます。

4.完璧主義度
完璧主義の考え方をどれくらい強く持っているかの傾向です。
この領域の点数が高い場合、100%の成功以外で自己肯定感を持つことができなくなり、失敗することを過剰に恐れることや、必要以上の落ち込みに繋がってしまいます。

5.全能感
「自分は何でもできる」「他者よりも優れている」といった錯覚の傾向です。
この領域の点数が高い場合、自分の感覚と現実のギャップに苦しみ、落ち込みやイライラを感じやすくなってしまいます。

6.自己非難度
「自分が悪い」「自分のせいだ」といった自分を非難する考えの傾向です。
この領域の点数が高い場合、自分が背負う必要のない問題まで自分の責任と感じてしまうために、気分が落ち込みやすくなったり、自分に対してイライラを覚えてしまったりします。

7.絶望感
未来や他者のことを、悲観的に捉えている傾向です。
この領域の点数が高い場合、物事の結果を悪く予測してしまうため、ネガティブな感情から抜け出せません。

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