パーソナリティ障害②~パーソナリティ障害の分類と特徴A~
前回の記事はコチラ!
第69回 教えてリス太くん
今回はパーソナリティ障害(人格障害)の分類についてだよ。
今日はA群をみていこう!
パーソナリティ障害(人格障害)の分類
パーソナリティ障害(人格障害)はA群、B群、C群の3つに分けられます。
【A群に分類される疾患】・・・奇妙な行動や発言が多く風変わり
・妄想性パーソナリティ障害
・統合失調質パーソナリティ障害
・統合失調型パーソナリティ障害
妄想性パーソナリティー障害:
広範な不信感や猜疑心が特徴
一般に性格は冷淡で、人にはよそよそしい態度を示します。
妄想によって他人を信用できず懐疑的な態度
他人が自分に悪意を抱いていると疑い、敵意や悪意に満ちた動機を見出そうとします。
自分勝手な思い込みで憤慨して、自分が正しいと思うとしばしば法的手段に訴えます。
対立が生じても自分のせいとは思わず、他人に報復することもあります。
職場では比較的孤立した状態にありますが、場合によっては非常に有能でまじめです。
統合失調質パーソナリティー障害:
非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴
このタイプに当てはまる方の性格は、冷淡で周囲から距離を置こうとすることが多いと言われています。
無口で孤独を好み、感情の起伏が乏しいので冷たい人に見られがちです。
周囲への関心やかかわりへの欲求が乏しため、他人に興味がなく非常に内向的で引っ込み思案。
いつも自分の考えや感情に没頭し空想を好み、実際に行動するよりも理論的な思索を好みます。
空想することが、対処(防衛)のメカニズムとしてよくみられます。
統合失調症のような独特の思考や認知を持っていて、周囲から孤立しています。
統合失調型パーソナリティ障害:
会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴
社会的にも感情的にも孤立しています。
思考や認知、会話にみられる奇妙さは、統合失調症に似ています。
自分の思考や行動は、自分に魔術的な力があると思い込み、
人やものごとを自分の意思でどうにでもできるという考え(魔術的思考)を抱いている人がいます。
妄想もみられます。
「統合失調質パーソナリティ障害」と「統合失調型パーソナリティ障害」は非常に似た病名ですが、
症状は異なります。
“パーソナリティ障害②~パーソナリティ障害の分類と特徴A~” に対して3件のコメントがあります。