パニック障害とは?
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第77回 教えてリス太くん
今回からは、新しく
「パニック障害」を見ていくよ!
パニック発作
思いがけない事態が起きたときに一時的にパニック状態に陥ることは誰にでも起こりうることですが、
特に何の原因もなく、また体に悪いところがあるわけでもないのに
このようなパニック状態に陥るのが「パニック障害」です。
パニック障害は、突然 胸がドキドキし 胸がしめつけられふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、
めまいといった体の異常と共に、このままでは死んでしまうというような強い不安感に襲われ、
主に心臓を中心とした自律神経症状が複数重なって起こります。
この発作は、「パニック発作」といわれ症状は10分以内にピークに達し、
長くても1時間以内にはおさまります。
そしてパニック発作が繰り返されるうちに、発作に襲われることに対する予期不安や、
発作が生じる状況に対する広場恐怖を感じるようになり、
毎日の生活に支障をきたすようになってしまいます。
パニック発作では様々な身体症状が出現しますが、
発作症状を説明できる臨床検査所見がみつかりません。
心電図、心エコ-検査、心臓カテ-テル検査、胸部X線検査、脳波、CT,MRI画像検査、
胃腸の透視検査、血液-尿検査などすべての検査で異常は認められません。
ただし、心電図検査でときに僧坊弁虚脱症の診断を受けることはあります。
このような不安や恐怖は、「考えすぎ」や「心配性」など気持ちのもち方や性格の問題と
思われてしまいがちですが、パニック障害は心や性格に原因のある病気ではありません。
100人に2~3人がかかるといわれる脳の病気です。
パニック障害の特徴は、検査をしても身体的な異常は見当らないのに、
パニック発作を繰り返すことです。
治療には2 ~3年という長い年月が必要です。
ご家族など、周りの方がこの病気のことを理解して支えてあげることが大切です。
パニック障害は「不安障害」の一つに分類されます。
不安は誰もが持っている感情ですが、繰り返し起こり頭を離れない病的な不安で
日常生活に支障をきたすような状態を「不安障害」といいます。
「パニック発作」と「予期不安」、「広場恐怖」はパニック障害の3大症状といわれる
特徴的な症状であり、この3つの症状は、悪循環となってパニック障害をさらに悪化させます。
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