「曼珠沙華」「痺れ花」「地獄花」・・・全部同じ花!?

 

お彼岸の真っ只中だけど、みんなはお彼岸って聞いたら何を連想するかな?

一昨日は「おはぎ」についてやったけど、今日は「彼岸花」についてだよ!

彼岸花

 

K君:テレビで、『真っ赤な彼岸花が咲き乱れる時期になりました』って言ってたんだけど、

        彼岸花ってどんな花?

リス太:こんな花だよ!

リス太:真っ赤だし、葉っぱもないし、なんだか不思議な花だよね。

 

リス太:北海道から沖縄まで、お彼岸の季節に見られることから彼岸花って呼ばれているんだ。

            彼岸花は、古くから曼珠沙華とも呼ばれているよ。

 

K君:リスタートがある新宿では見ることが出来ないけど、

        田んぼのあぜ道やお墓に咲いているのを見たことあるかも!

 

リス太:毒をもつことで有名で、不吉に見えるほどの赤い花だから、

            摘んで帰ると家が火事になる、なんて迷信も言い伝えにあるんだって!

K君:毒があるの???

リス太:彼岸花にはアルカロイドという毒があるため、

            「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」などと

呼ばれているんだ。

            葉・花・根に関わらず全体的に毒草だから、

            摘んだときは必ず良く手を洗うように心がけよう!

K君:怖いな~

 

リス太:でも、その反面でんぷんを多く含んでいるので実は食べられるんだよ!

K君:ええっ!?毒があるのに食べられるの!?

リス太:毒は水にさらすと抜けるので、

            昔は飢餓で苦しい時に毒を抜いて食用にすることもあったんだって!

            田んぼの畦道に彼岸花が多いのは、その毒で

            モグラや野ネズミを防除するためって言われているんだけど、

飢饉に備えて植えたっていう説もあるんだ。

危険を覚悟してまで口にしなければならなかった昔の苦労がしのばれるね・・・。

 

K君:花や根に限らないで全体的に毒草なら、取り扱いには要注意!だね。

 

K君:そういえば、マンジュ・・・ジャゲ?っていう名前には、どんな意味があるんだろう?

リス太:曼珠沙華(マンジュシャゲ)だね?これは、サンスクリット語で「天界に咲く花」って意味だよ。

            おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ているんだ

K君:しかも、開花するのはあの世とこの世が最も通じやすいお彼岸の時期・・・

なんだか面白い花だね!

 

リス太:しかもね・・・実は、この花の名前は、これだけじゃないんだ。

K君:ほかにも違う呼び名があるの?

リス太:「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」「死人花(しびとばな)」

            さらには「地獄花(じごくばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」

なーんて、ちょっと怖い呼び名もたくさんあるんだよ。

 

K君:ず、ずいぶんおどろおどろしいね。

 

リス太:まだまだ終わりじゃないよ?

            花の様子から、「天蓋花(てんがいばな)」「狐の松明(きつねのたいまつ)」

「狐のかんざし」「剃刀花(かみそりばな)」などなど、

全国にはたくさんの呼び名があるんだ。

 

K君ずいぶんといろいろな呼び名があるんだね。

 

リス太:彼岸花といってもピンとこないけれど、別名でいえばわかる人も多いんじゃないかな?

            たくさんの別名、しかもちょっと不気味な呼び名があるのには理由があるんだ。

            「死人花」「幽霊花」などの名前は、

            お彼岸の頃に咲くから、このような呼び名になったと言われていているよ

 

K君:なるほど。それで彼岸花は”不吉な花”ってイメージなんだね。

リス太:うーんと、実は、彼岸花が不吉と言われている理由は他にもあるんだ。

 

彼岸花は、花のある時期には葉がなく、葉のある時期には花がないという特徴から、

「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」と呼ばれることもあります。

彼岸花には、50cmくらいにすらっと伸びた茎に鮮やかな花だけがつき、葉っぱが全く見あたりません。

これも妖しく見える原因のひとつですが、実は、花が終わってから葉が出てくるのです。

冬になると、多くの植物は枯れますが、彼岸花はたわわに繁った葉のままで冬を越します。

彼岸花は1週間で発芽から開花までしてしまうのです。

1日めに芽が出て、2日めでなんと20cmも伸び、

5日めにはつぼみが赤く色づき、なんと7日めで開花するのです!

 

K君:そういえばさっき、毒でモグラやネズミを寄せ付けないようにするために

        彼岸花を植えたって言っていたけど、どうしてそんな必要があったの?

リス太:当時は遺体を土葬していたから、遺体を

            動物に掘り返されないようにする必要があったんだ。

            さらに、彼岸花の根茎は強いから、田んぼのあぜ部分に植えてあぜの作りを強くする

            目的もあったみたいだよ。

リス太:たくさんの名前がある彼岸花だけど、分類としてはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草!

リス太:花言葉は、「情熱」「悲しい思い出」「独立」「再会」「あきらめ」だよ。

            最も一般的な彼岸花の花言葉は、「悲しい思い出」かな。

リス太:ちなみに、赤が有名な彼岸花だけど、白や黄色いものもあるんだよ。知ってた?

K君白い曼珠沙華に「悲しい思い出」だと、亡くなった恋人や親友を偲ぶ花に感じられるね。

 

白い曼珠沙華は、ガーデニングで人気がある花です。

リンドウや萩など、秋の七草と同じ頃に咲くので

紫や赤い花と白の曼珠沙華を寄せ植えると美しいコントラストになりますよ。

ちなみに、白い曼珠沙華にも毒があるので気を付けてくださいね!

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