トラウマとは?~トラウマのサイン~
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第90回 教えてリス太くん
今週末に第5回メンタルヘルス講座が開催されるよ!
そこで今回の講座のテーマ「トラウマ」を少し予習してみよう!
トラウマとは・・・
日本語に訳せば、トラウマは「心的外傷(心の傷)」です。
心の傷とは何なのか・・・
トラウマを定義するのは難しく感情的痛みを伴って人間の対処能力を超えた悲劇的な出来事や、
自分の世界が一瞬にして変わってしまう出来事に心を打ちのめされ、傷となり恐怖や喪失感だけが残り、
その後の人生にも影響を与える心の傷のことで、いろいろな心身の不調が持続的にあらわれる状況。
出来事として、虐待、いじめ、身体的・性的犯罪の被害、交通事故、施設にあける火事や事故、
地震や台風などの自然災害があります。
トラウマ体験の中でも、
夫婦・恋人・家族・親友・・・・自分を守ってくれていると信じていた人との
人間関係の中で起こるトラウマ経験
相手に意図的に(故意)騙されたり、裏切られたり、意図的な暴力による経験などが
最も心理的に有害な影響を与える傾向があると言われています。
トラウマを抱えると、自分の人生に希望を感じられなくなったり、
自分が自分でないような感じを持ち、自分の人生を
自分でコントロールしている感覚が持てなくなっていきます。
トラウマは、時間の経過だけで癒えないものが多く、
長期にわたり人生に影響を与えていきます。
普通に元気に生活していたのに些細なきっかけで突然調子がおかしくなったりします。
他人から見れば『どうしてそれくらいでトラウマになるの』
という出来事でトラウマを抱える人もいます。
トラウマになる出来事は主観的な体験によるもので、
一般的に言われる『人の強さや弱さ』というものは関係がないということです。
トラウマは、人間であれば誰しも抱える可能性のあるものです。
『そんな事は大した事ではない』など、本人以外の価値観や判断基準に
よって決められるものではないのです。
トラウマのサイン症状
*ふとした時に、突然その時の記憶や感情がよみがえることがある
*つらい記憶がよみがえっていなくても、日常的に常に神経が張りつめている
*記憶を呼び起こす状況や場面を避ける
*つらい記憶に苦しむことを避けるために、感情や感覚が麻痺する
こうした症状がいつまでも続くとPTSDの診断基準に適合するとPTSDと診断されます。
トラウマの症状が日常生活や人生に与える影響には、
・家族や親友に対してこれまで持っていた愛情や優しさなどを感じられない
・人にこころを許すことが出来ない
・突然スイッチが入ったように怒り出す・すぐに泣き出すなど感情のコントロールが出来ない
・恋愛関係が続かない
・嫉妬心が強い
・喧嘩が絶えない
・複数の相手と付き合って直ぐに三角関係になる
・結婚後関係がすっかり変わって会話がなくなる
・子育てのストレスに耐えられず子どもに対して抑えきれない怒りを感じてしまう
・トラウマに関連する目の前の現実を直視で出来ない
・能力や素質があるにも関わらず当然あげられるはずの成果をあげることができない
・問題のある他人や逆境、障害、敗北、損失などに対処することができない
・自分と他人を大切にすることが難しかったり、出来ない
・自信が持てない、意欲ない
トラウマの症状に自覚がなくても、気づいていないトラウマを抱えている事もあります。
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