体にいい豆乳のヒミツ
今日、10月12日は「豆乳の日」です!
10 月が体育の日のある月として健康に気をつける月であることと、「豆乳
(12)」の語呂合わせから、豆乳市場の活性化を図ることを目的に日本豆
乳協会が制定した。豆乳が一般によく飲まれるようになったのは戦後で、
それまでは青臭さやえぐみのある味が敬遠されていた。栄養価が高く飲み
やすい豆乳を商品化する研究が続けられた結果、1970 年代に始めて近代
的な豆乳の脱臭法が確立され、ヘルシー食品として普及することとなった。
K君:今朝も豆乳飲んで来たんだけど豆乳はどのように作られているのか知らないんだ。
リス太:優れた栄養成分の宝庫である「大豆」をすりつぶして絞った時に出る、
豆腐に固める手前の状態の液体のことなんだ。
K君:いつ頃に発明されたの?
リス太:腐は紀元前164年頃、淮南王劉安によって発明され、
日本へやってきたのは奈良時代らしいよ。
実際、鎌倉時代の古文書「庭訓往来」には「豆腐羹(とうふこう)」という記述があり、
これは今日の「豆乳」のことを指しています。
K君:商品としての「豆乳」が開発されたのは?
リス太:1970年代には味の改良研究が進み商品として開発されたんだ。
1982~83年には「第一次豆乳ブーム」が巻き起こったそうです。
当時の豆乳は豆臭さが強く残っていたので長くは続かなかったんだ。
K君:優れた栄養成分の宝庫って言ったけどどんな栄養があるの?
リス太:皮膚や髪の毛、爪、筋肉など丈夫な体を作るのに不可欠なタンパク質が
多く含まれ、豆乳のタンパク質は、食物からしか摂りきれないカリウムや
マグネシウムなどのミネラル類も豊富に含まれてるよ。
大豆製品特有の栄養素としてレシチン、サポニン、イソフラボンも含んでいるんだ。
豆乳の成分 100gあたり
●エネルギー:46kcal
●水分:90.8g
●たんぱく質:3.6g
●脂質:2.0g
●カリウム:190g
●マグネシウム:25g
●リン:49g
●鉄:1.2g
●銅:0.12g
●葉酸:28g
※文部科学省「五訂増補日本食品標準成分表(本表)豆類」より抜粋
市販の豆乳には、大きく分けて3つの種類があります。
①無調整豆乳・・・大豆を絞った液体に水を一切加えずに調整されていない濃度の高い豆乳
②調整豆乳・・・豆乳に砂糖などの甘み、油脂や塩などを加えて調整し飲みやすくした豆乳
③豆乳飲料・・・調整豆乳にフルーツやコーヒー紅茶などで風味をつけ豆乳が入った飲料のようにした豆乳
動脈硬化を防ぐ!
豆乳に含まれる「オメガ3」には、不飽和脂肪酸が含まれていて血液中の脂質や
コレステロールを下げる働きがあると言われ、「サポニン」が血液中の余分な脂肪を洗い流し
高い抗酸化作用を発揮し身体のさびを防いでくれます。
骨粗しょう症を予防する!
豆乳には、骨粗しょう症を防ぐ栄養素である大豆のカルシウムやマグネシウムを豊富に含み、
骨の吸収を助ける女性ホルモンの代わりになる大豆イソフラボンの働きによって、
骨粗しょう症の予防に効果的です。
がん予防にも効果が!
大豆の胚芽に多く含まれている「大豆イソフラボン」は、体内に取り込まれると
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすると言われ女性ホルモンの変わりになり、
女性に起こりやすい様々な影響を防ぐ高い」効果があります。
他にも豆乳に含まれる大豆タンパク、サポニン、フィチン酸により
細胞のガン化を防ぐと期待されています。
太りにくい体質へ?!
豆乳に含まれる大豆たんぱく質は動物性の食品に比べてカロリーが低く、
基礎代謝を活発にする働きがあります。
豆乳にはデメリットも・・・?!
豆乳に含まれる大豆イソフラボンは大量に摂取しすぎると女性ホルモンのバランスが崩れ、
生理不順などの悪影響を引き起こす可能性もあります。
大豆イソフラボンの摂取量は1日に70mgまでで、
その量を守っていれば女性ホルモンに良い働きを与えてくれます。
一日の摂取量を守れば大丈夫!