適応障害とは?①~適応障害チェックリスト~

前回の記事はコチラ

トラウマとは?③~トラウマから回復するために~

 

第93回 教えてリス太くん

 

今日からは、適応障害についてやっていくよ。

最初は、適応障害になりやすい性格について見て行こう!

適応障害になりやすい性格タイプ

適応障害になりやすいタイプの性格って、どんな性格だろう?

チェック項目を用意してみたよ。

 

 会社では模範的な社員と目されている

  仕事が好きである

  仕事熱心なほうだ

  退社後や休日も仕事の事を考える事が多い

  几帳面、生真面目な性格である

  頑固な性格である

  頼まれると断りにくい

  きちんとやらなければ気がすまない

  人に頼むよりも自分ひとりで抱え込むほうが気が楽だ

  細やかなことにも気配りを忘れない

  気が小さくて、はっきり意見がいえない

  心配症である

  ミスを犯すと責任を強く感じる

  人の目や、周囲の意見を気にする

  自分に我慢を強いる傾向がある

  気持ちの切換えが得意ではない

 

チェックが多くつくほど、適応障害や、またうつ病にもなりやすいタイプの性格であると言えます。

 

適応障害の症状

次のチェックリストは、適応障害の症状について!

情緒面の症状

  憂鬱な気分が続いている

  不安な気持ちがある

  イライラしてしまう

  何かを計画することや、継続することができなくなった

行動面の症状

  食欲がない

  暴飲暴食をしてしまう

  無謀な運転やけんかをするなど、攻撃的になった

身体的な症状

  ひどい肩こりや頭痛がある

  動悸や息切れを起こす

  汗をかく

  めまいがする

  胃腸の調子が悪い

  寝ることができない

  眠りすぎる

うつ病との違い

  上記の項目について、はっきりと原因が分かる

  ストレス要因がないところでは、いつもと同じように過ごせる

 

半分以上当てはまった場合は、大きなストレスを抱えていると考えられます。

また、最後の<うつ病との違い>の2項目に当てはまる場合には、適応障害の可能性が高いでしょう。

適応障害の定義は、世界保健機構の診断ガイドラインであるICD-10によると、

ストレスによって引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態

となっており、定義が非常に曖昧です。

このチェック項目はあくまで参考にして、正確な診断は必ず専門医の元でお願いします。

 

受診のポイント

ある環境に適応すべく努力をしたにも関わらず、なかなかその環境に適応できないことがあります。

そのために毎日がとてもつらく苦痛に感じていても、適応障害は、「適応できない事」が主であるため

「これは病気ではなく甘えなのではないか」と考えてしまう傾向があります

①ある環境での価値観や常識が自分のそれと全く合わず、自分の持っている常識・価値観と

現在置かれている環境のそれとに大きなズレがあり、

そのズレが自分の努力だけでは今後も合わせていくことが難しく埋められない状況

例えば、

「入った職場の価値観に合わせられない」

「引っ越し先での慣習・価値観が合わない」

などといった価値観・常識のズレによって大きな苦痛を生じている場合、適応障害の可能性があります。

②ある環境によるストレスで、自分にとって「つらい」と感じる症状が出ている場合、

「つらい」という主観的な感情を数値化することは困難です。

そのため、どのくらいの適応障害レベルなのか明確に定めることはできません。

適応障害では、環境に適応できない事で本人がつらいと感じている事が重要になります。

一般的に想定されるより症状が強く、つらい思いをしているのであれば適応障害の可能性があります。

③適応できない苦しみによって

・仕事の集中力が落ちてミスが多くなっている

・イライラが増えて友人に当たってしまい、友人関係に亀裂が入ってしまった

・今まで楽しめていた趣味が楽しめなくなっている

・職場に行けなくなってしまった

・必要な外出が出来なくなってしまった

など、適応できない事によって生活への支障が生じている場合、適応障害の可能性は極めて高いです。

 

これらの3つをすべて満たしている場合、適応障害である可能性は高いと言えます。

もし適応障害であった場合、いたずらに放置してしまうと病気はどんどん悪化してしまいます。

適応障害は世界的に使われている診断基準でも、こころの病気の1つと定められています。

本人が「つらい」と感じているのであれば、それは何とかして改善させる必要があります。

ご自身がつらいと感じているのであれば、我慢し続けるのではなく精神科を受診してください。