呼吸法を身に着けて心身を落ち着かせよう!
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目次
第101回 教えて!リス太くん
呼吸法ってみんな知ってる?
今日は心身を落ち着けることのできる呼吸法を紹介するよ!
呼吸とは?
みなさんは、自分の呼吸を意識したことがありますか?
呼吸はしていて当たり前のもの・・・普段は無意識に息をしていますよね。
一生の間に人は、6~7億回も息をしていると言われています。
たかが呼吸・・・と思われるかもしれませんが、
呼吸のしかたひとつで、心身の健康が大きく左右されるとしたらどうでしょう?
呼吸が浅いとこんな影響が出ることも・・・
人はストレスや緊張状態に陥ると息が浅くなると言われています。
イライラしているとき、不安なとき、焦っているとき・・・そんなとき、いつのまにか呼吸は浅くなってしまいます。
浅い呼吸は、毛細血管に酸素が行き届かないため、血管中の酸素が不足してしまいます。
毛細血管は60兆もある人間の細胞に、栄養や酸素、水分を届ける働きをしています。
その働きが十分にできないと、老廃物を排出できず新陳代謝の機能が低下するので病気への抵抗力が弱まってしまいます。
また、脳の酸素不足により脳の働きが鈍るので、悩んだり、気分が落ち込んだり、心がモヤモヤしている状態が続くなど、
「自律神経」のバランスが崩れ、ストレスをますます増幅させてしまいます。
さらに、酸素不足によって内臓の機能低下もを招いてしまう可能性もあるなど、
さまざまな体調不良を引き起こすことになります。
他にも起きてしまう可能性のある体調不良として、
ストレス病、自律神経失調症、呼吸関連筋肉群の凝り、背骨のゆがみ、胃などの内臓・肋骨の下垂、
肝機能の低下、便秘、呼吸器系疾患・・・などを挙げることができます。
このように、浅い呼吸は脳や自律神経に影響を及ぼしてしまうのです
無意識だった呼吸のしかたを変えるとこんな効果が!
1:自律神経の働きを整える
自律神経は、自分ではコントロールできませんが、血管を収縮させたり、
瞳孔を散大させたり、血圧や体温を上げ下げするなど、様々な変化に携わります。
そんな自律神経にアプローチする方法のひとつが呼吸です。
人は無意識の内に、緊張した時に深呼吸をしたり、ストレスがたまるとため息をついたりします。
実はこれも、自律神経のバランスを整えるためのひとつの方法なんです。
呼吸法を変えることは自律神経の働きを整えることにつながります。
自律神経が乱れると、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の分泌が減少すると言われています。
セロトニンの分泌が減少すると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
そのため、イライラしたり、意味もなく不安を感じたり、痛みの感受性が増したりして、時には睡眠に影響が出ることもあります。
2:新陳代謝の促進
自律神経の働きが正常になると、血液の循環が促され、新陳代謝も活発になります。
3:免疫力向上
免疫力とは、体の外部から入ってくる細菌やウィルスなどの外敵から、体を守る機能のことを言います。
血液の循環がよくなると免疫関連の細胞が活性化するので、免疫力が高まります。
4:ストレスレベルが低下する
不安や恐怖などのネガティブな感情を認識する脳の部分があるのですが、
呼吸を変えることで脳が不安を感じる回数を減らし、ネガティブな感情を軽減することができます。
5:生活習慣病が予防できる
深呼吸をして新鮮な酸素を大量に体内に取り込むことで、血液が浄化され、血液の循環が良くなります。
そして血液中に分泌されると、「血圧を下げる」「脳こうそく・心筋こうそくの予防」「動脈硬化の予防」などの効果を発揮します。
呼吸法を紹介します!
① 仰向けに寝転ぶ
② 両手または片手をお腹に当てる。
③ ゆっくりと口から息を吐く。体の中の空気をすべて外に出すつもりで、時間をかけて吐く。このとき、お腹が徐々に引っ込むように気をつける。
④ 鼻から深く息を吸う。舌を上あごにつけるようにするとよい。このとき、下腹が膨らむように気をつける
⑤ 息を止める。お腹に息が満たされ、息を吸っているのか吐いているのかわからないような状態
⑥ 再び口から息を吐く。吸った時間よりも1.5倍から2倍かけるつもりで、長く、ゆっくりと口をすぼめて少しづつ息を吐きだしていく
これを、何回か繰り返します。
疲れたなと感じたら、いったんそこでやめてください。
10回か20回程度で十分です。
注1:「吸って吐く」のではなく、「吐いて吸う」という順序を心がけてください。
注2:お腹の上に本などを乗せると、腹式呼吸の様子が目で確認しやすいのでおすすめです。
注3:横になることができない場合は、椅子に腰掛けておこなっても大丈夫です。
注4:ネガティブな感情・雑念などが吐きだされていくようにイメージしてください。
注5:息を止める時間は2秒間くらいがベストです。
呼吸法を時々おこなっていると、その呼吸のしかたが習慣になり、無意識に正しい呼吸ができるようになっていきます。
ぜひ実践してみてくださいね!
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