副腎疲労症候群とは?②~副腎疲労症候群の特徴~
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第104回 教えて!リス太くん
副腎疲労症候群・・・聞き覚えのない病名だよね。
特徴を見てみよう!
副腎疲労症候群という病名を聞きなれない方も多いのではないでしょうか。
上記の図で、腎臓の上にある小さな臓器が副腎です。図では片方隠れてしまっていますが、両側に存在します。
腎上体とも呼ばれており、ホルモンの分泌によってストレスを打ち消す役割があります。
副腎が分泌するホルモンとして、アルドステロン、アドレナリンなど、生命維持に必要不可欠なものがありますが、その中でも重要なものは、副腎皮質から分泌される「コルチゾール」です。
コルチゾールには、
・ 血糖値を上げる
・ エネルギーを生みだす(血糖値を上げる結果として)
・ 血圧を高める
・ 精神的・肉体的なストレスに対抗する
・ 炎症・アレルギーを抑える
などの様々な働きがあります。
現代人は、常にストレスと闘っていると言われています。
ストレスを脳が感じ続けると、脳から発せられる神経伝達が乱れて体に不具合が生じてしまいます。
脳は、人の生命維持のために重要な働きをしているので、そのような状態が続くと危険です。
そこで脳が助けを求めるのが副腎です。
脳の命令を受けた副腎は、コルチゾールを大量に分泌して各臓器に働きかけ、各ホルモンの分泌バランスを調整します。
ホルモンは、副腎の他卵巣、甲状腺などの内分泌器官で、肝臓が造るコレステロールを主な材料として造られます。
脳を守るため、副腎はコレステロールを副腎に集結させることで多くの副腎ホルモンを造り、ストレスに抵抗します。
ところが、ストレスが長期の間継続する場合、ホルモンを造る副腎が疲弊してしまうために次第に質の良いホルモンを造ることができなくなっていきます。
また、副腎で大量にホルモンが使われているために、卵巣などの内分泌器官はコレステロールなどの材料がない状態でホルモンを造るため質や濃度の低下を招きます。
すると、体がうまく機能しなくなるのでストレスに対抗することができなくなり、疲労やうつ症状の原因となります。
コルチゾールの分泌が低下した状態のことを副腎疲労といい、
上記のような状態のことを、副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)と呼びます。
また、同じく副腎疲労が原因として起こる病気として、アコルチゾールがまったく出なくなってしまう「アジソン病」と呼ばれるものもあります。
アジソン病は非常に稀な病気ですが、非常に危険な病気と言われています。。
副腎疲労は直接命に関わるものではありませんが、非常に多くの人に見られます。
アメリカでは、人口の15%程度が副腎疲労ではないかとまで言われています。