休職する時には①~そもそも休職ってどんなもの?~
就労移行支援事業所リスタートの教えて!リス太くんシリーズ
第133回 教えて!リス太くん
うつ病などで仕事を続けるのが難しい時は、「休職制度」を使うのも一つの手だよ。
今回は、そもそも「休職」っていうのがどんなものなのか説明するね!
休職制度
「休職」とは、会社に籍を残したまま一時的に仕事を休むことを指します。
しかし、「休職」というのは法律で定められた制度ではありません。
多くの会社には、病気やケガなどで一時的に働けなくなった際に休みを取り、回復してから復帰するための制度があります。
このような制度を使って長期的に会社を休むことを「休職」と呼んでいます。
休職の制度は職業規則に載っていることがほとんどですが、必ずあるというわけではなく、
会社によっては休職の項目がないこともあるので注意してください。
休職のメリット・デメリット
メリット
・休みの相手も傷病手当の支給を受けることができる
・会社に籍が確保されているので、体調が治ればいつでも復帰できる
・仕事から完全に離れてゆっくりと療養できる
・そのため、自分と向き合う時間をじっくりと取ることができる
・休んでいる間にだんだんと仕事がしたいという気持ちが出てくる
休職制度であれば、良くなった時には仕事に戻れるように自分の居場所を会社に残しつつ、
ゆっくりと身体と心を休めることができます。
うつ状態からの回復には、このような休息が不可欠です。
また、働いていた時よりも額は少なくなりますが、傷病手当を受けられるため
お金の心配も必要ありません。
デメリット
・休職期間中は得られる収入が減少する
・休職していない社員と比べ、社内キャリアが劣ってしまい、昇進スピードに響く
収入、キャリア共に、決して小さいデメリットとは言えません。
しかし、休職制度を使うことで明確にデメリットになるといえるのは、
この2点くらいしかないと言うこともできます。
無理に仕事を続けようとしてさらに辛くなってしまったり、
退職してしまう前に、まずはこの休職制度を使うことを考えてみてください。
就業規則に休職の項目がない時には
就業規則に休職の項目がなければ、残念ながら「病気のため」という理由で一時的に長期の休みを取るのは難しいでしょう。
うつ病を理由に休職を申し出たとして、病気を理由に即日解雇を受ける、ということは一般的ではありませんが
解雇推奨を受ける可能性はあります。
しかし、休職ができないからといって退職を考えるのは、まだ少し早いといえます。
現在の仕事が精神的に辛いようであれば、配置転換を願い出るのも一つの方法です。
転換先によっては給与が減額されてしまう場合なども考えられますが、
苦しいままで仕事を続けるよりは良い選択であると言えるのではないでしょうか?
転換とまでいかずとも、仕事量の調整などを一度上司に相談してみると良いでしょう。
それでも働くのが難しい、あるいは配置転換を受け入れてもらえなければ、退職も立派な選択肢です。
仕事を続けながら回復を目指していくのか、退職し療養するのか、自身での判断が難しいようであれば
主治医か、家族、友人などの近しい人に相談してみると良いでしょう。
退職の流れや失業保険については、こちらの記事を参照してください。