1月6日 本音と建前
教養講座
本音と建前について
前回までの内容はコチラ
本音とは何かしらの事柄に対して、個人や集団に共有される意識に内在する感情や欲求を含む価値観に照らして心に抱かれるもので、これは全く自由な心の働きによって形作られます。
同義語には「本心」が挙げられ、自身に対する偽り(嘘)を含みません。
建前では、本音のうちで余り他に知られることが芳しくない事柄が語られない一方で、例え本音では自身が望まない事柄であろうとも、それを肯定することで結果的に自身の望む結果が期待されるなら、敢えて認められることもあります。
本音と建前の上手な使い方とは?
①建前とは嘘をつくこと
建前とは、相手の気分を害さないように言い方を変えて要求を通すものです。
嘘は自分の利益のために、あるいは不利益を隠したり打ち消したりするためにつくものですが、
建前は「相手の気分を害さないため、あるいは、相手との関係を良好に保つために使うもの」なのです。
②人間関係を保つために使う
建前とは、本音を隠しておきながらきちんと自分の要求を伝えるものです。
例えば、飲み会に誘われた時「今日は見たいテレビがあるから早く帰りたいなあ」と思っていても、それをそのまま口にすれば(本音)、誘ってくれた相手の気を悪くしてしまいます。
建前を使い「体調が悪い」と理由をかえるだけで相手の気分を害さず飲み会から帰ることができます。
③要求を通すためのコミュニケーションスキル
建前とは、自己防衛の一つです。
「相手との間に波風が立たない」「この先相手との関係が気まずくならない」あるいは「気まずくなってもかまわない」というときには本音を口にしてもかまいません。
しかし、会社や社会では本音を口にしていい状況はほとんどありません。あなたにとって大切な人達だからです。
だからといって、本音を封印し相手の要求ばかり呑んでいたのでは、今度はあなたの方がおかしくなってしまいます。
「嘘をつくのは嫌いだから」と建前を言わなければ、あなたにとって世の中は非常に生きにくい場所になってしまうでしょう。
この三点に意識をおいて今後役に立てて下さい。
読解
海外から観光客急増 資金洗浄に利用 疑いも
今日の記事は、日本に先行して解禁したアジア各国のカジノについてです。
シンガポールでは2010年に2ヵ所が開業しました。
資金洗浄などの悪用を警戒してカジノ規制長官に警察出身者を採用し、賭博のイメージを和らげるために統合型リゾート(IR)という呼称にこだわるなどの試みをしています。
経済効果は大きく、インバウンド市場や海外からの訪問者数は大きく増加しているそうです。
ギャンブル依存症の対策のため、国民や永住者には日本円にして1日8000円ほどのカジノ入場料を課しており、
経済面でのプラスと社会への悪影響のバランスに神経をとがらせます。
フィリピンでも巨大なIR開発が進められていますが、中国などの犯罪組織が麻薬取引や資金洗浄に利用しているとの指摘もあります。
また、ベトナムでは7ヵ所あるカジノがすべて外国人のみの利用となっており、一定の財力がある自国民に解禁すべきかの議論が行われています。
調査会社グローバル・ベッティング・コンサルタンツのロリエン・ピリング氏は、
「アジアのカジノ需要は高く供給が追い付いていない状態で、今後も市場は拡大する」とみています。
この記事を読んで、
・日本では犯罪や堕落に繋がってしまうのでは
・シンガポールは法律が厳しいから安心できる
・やるなら制度をしっかり整えてほしい
・成長しきっていない国がギャンブルを扱うのは危険が伴うのでは
・日本なら、おもてなしなど観光の面で期待ができる
などの意見が出てきました。
日本でのカジノ合法化は賛否両論ですが、得られる経済効果とデメリット部分の両方に目を向けて決めてもらいたいですね。